母犬に捨てられ、山から転げ落ちてきた野良子犬が4年後…… たくましく甘えん坊に成長したビフォーアフターに心温まる

真冬に山で保護された奇跡。

» 2022年12月03日 20時00分 公開
[Yukiねとらぼ]

 山裾の土手を転がり落ちてきた野犬の子犬を保護してからもうすぐ4年……。立派に育って幸せそうに暮らすワンコのビフォーアフターがTwitterに投稿され、記事執筆時点で9400件以上のいいねを獲得。「この顔見たら離れられないですよね」「山で一人ぼっちは怖かったであろう」などの声が寄せられています。編集部は投稿者さんに話を聞きました。

保護当時の犬 山から転げ落ちて来た子犬

 話題となっているのは、野犬の母犬に育児放棄されてひとりぼっちだったところを保護された「ビリー」くんです。

猫とストーブ 保護されて2週間のころ、元野良猫のピーマンくんと

 2019年1月14日、とても寒い冬の日のことです。投稿者さんが当時勤めていた会社の敷地内を歩いていたとき、山裾の土手からガサガサと音がして……転がるように何かが落ちてきました。初めは「イノシシか?」と思いましたが、コロンと足元に顔を出したのは子犬。それも、まだ幼く小さな赤ん坊でした。寒さがきつい山の中では生きていくのは到底無理だと思い、投稿者さんは自宅へ連れ帰ることに。

猫と遊ぶ 元野良猫のなすくんとも仲良し

 投稿者さんの家には、元野良猫の保護猫ちゃんたちもいましたが、子犬にビリーくんと名付けて一緒に暮らすことにしました。汚れていた体もきれいにし、野犬から家犬に……。猫ちゃんたちはビリーくんを家族と認め、ビリーくんは猫ちゃんたちを兄と思い慕うように。認め合う時間はあっという間でした!

ヘソ天 そして、今では……。甘えん坊のワンコに!

 保護時コロコロしたかわいいお顔ながら、目にさみしさが宿っていたビリーくんは、優しい家族に見守られてすくすく育ち、今では投稿者さんいわく「家族で一番甘ったれでわがまま」な子なのだとか……。ヘソ天でくつろぐ姿が幸せそうですね!

ビフォー 母犬と離れてさみしそうな瞳だった野犬の子犬が……
アフター 甘ったれでわがままな家犬に!

 保護されたときと、毛の色や身体の大きさもだいぶ変わりました! 何よりニコニコ楽しそうな表情からは、たくさんの信頼と愛情があふれている毎日だということがよく分かりますね。

 編集部は保護してから苦労したこと、ビリーくんの魅力や元野犬を飼うことについて、投稿者さんに話を聞きました。

――元野犬であるビリーくんを保護して苦労したことはありますか。

 投稿者:とてもやんちゃで、 障子や電話線をちぎって破壊してまったことでしょうか。 修繕費なども結構かかりました。人間の子どもと同様、 見せて叱って反省させるようにしてきました。 必要以上に叱責はしませんし、手を上げるなんてことはもってのほかです。見せて言って聞かせる方法をとるようにしてきました。

――ビリーくんはどんな子ですか。

 投稿者:暑い日はエアコンか扇風機の前。 寒い日はストーブの前。ビリーは180円のお肉を食べて、私は1個80円のコロッケをおかずでご飯を食べる……ビリーは我が家のお殿様です (笑)

 同じ犬よりも猫の方が好きで、お散歩中に猫を見掛けるとあいさつにいきます。たいてい逃げられるか怒られるんですけどね (笑)。猫を見ると見境がありません。

――読者へのメッセージをお願いします。

 投稿者:これからワンちゃん猫ちゃんお迎えをしようと思っている方々がいらっしゃるのであれば、 保護犬・保護猫をお迎えするという選択肢も加えていただけたらと思います。ペットショップやブリーダーさんのところから来る子たちと何ら変わりありません。

 ただ、命を預かることは簡単ではありませんし、自分の生活に支障を来すこともしばしばあります。その覚悟と理解ができてからお迎えをしても遅くないと私は思います。ビリーも私の母や兄の理解と協力があって今日を生きています。

 決心がついてお迎えができたら目いっぱいかわいがってあげてください。保護犬・元野犬・保護猫はとてもすてきな子だらけですよ。

(了)

 自由気ままにここまで4年近くを過ごして来たビリーくん。 投稿者さんいわく“甘ったれでわがままで臆病な子”だそうですが、「犬らしいといえば犬らしい過ごし方をさせてこれたかな?」と思っているそうです。

 投稿者さんのTwitterアカウント(@billyanduncle)には、そんなビリーくんの自由気ままなに暮らす姿や甘えん坊なお顔が投稿されています。

画像提供:ビリーとおじさん(@billyanduncle)さん

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