“国宝級”「蛇行剣」のサイズを奈良のシカと比較したイラストが話題 → 長さの新単位「1シカ」が誕生してしまう(1/2 ページ)
1シカ=約80センチ、1エゾシカ=1.5シカ。
奈良県の富雄(とみお)丸山古墳から発見された「蛇行剣」や「盾形の銅鏡」が注目を集めるなか、これらの出土品とシカのサイズを比較したイラストが話題を呼んでいます。「奈良」以外に接点のない組み合わせながら、サイズ感が分かりやすい……!
奈良をテーマにイラストや漫画、立体作品などを手がけている、奈良生まれ奈良育ちのクリエイター、ヨシノマホ(@yoshinomaho)さんの作品。全長237センチで日本最大といわれる、今回出土した「蛇行剣」を、雄ジカ(肩高80〜95センチ)や雌ジカ(肩高75〜85センチ)と比較して描いています。「シカの3倍ほどある剣」と考えると、蛇行剣の大きさに驚かされますね。
なお、これまで東アジア最大とされていた中国の鉄剣は138センチで、国内最大だとされていた宇陀市の蛇行剣は85センチ。ヨシノマホさんはこれらを含めた比較図も制作しています。
「大きさを楽しく実感できる」「奈良ではの基準法に納得」とイラストは大好評。「いっそ長さの単位も『1シカ=80センチ』にしよう」と、新単位「シカ」が生まれるなど、スレッドは大きな盛り上がりを見せました。
やがて「北海道なら1エゾシカ(=120センチ)」との声も上がり、流れはさらに加速。ヨシノマホさんが比較図にエゾシカやシシ神様(もののけ姫)まで描き足したところで、カオスは極みに達しました。
編集部はヨシノマホさんを取材し、奈良への思いなどを詳しく聞きました。
―― 蛇行剣と銅鏡が発見された喜びで描いたという、当時のお気持ちは?
ヨシノマホさん 富雄丸山古墳のニュースを最初に知ったときは、「これはものすごい物が出土したぞ!!」と一気にテンションが上がりました。夜遅くになっても興奮したまま寝付けなかったので、この興奮を何か形にしなければ!と思い、とりあえず “とんでもない長さの剣が出土した!” という情報を形にするため、大きさを比較するイラストを描くことにしました。
奈良だからシカで……と、奈良県が大好きな私は特に何も考えず、「これは人ではなくシカと比較するべきだ!」と深夜のテンションのまま勢いで描き上げました。
―― このイラストをきっかけに、ネットでは「シカ」が単位扱いされるなど、大きな盛り上がりがありました。反響について感想をお願いします
ヨシノマホさん 人ではなくシカと比較するところが面白いと、多くの方から思わぬ反響をいただき、大変うれしく思っております。1シカ=80cmという単位の話題から、さらに大きなエゾシカと比較してほしいとコメントをいただいて、新たに描いた「出土品・奈良のシカ・エゾシカ・シシ神様の大きさ比較図」という用途不明の謎イラストにもたくさんの反応をいただきました。
私のイラストをきっかけに想像力を働かせてくださる方がいて、皆さんと奈良の話題で盛り上がることができるのは本当に楽しく、ありがたいことです。
―― 奈良クリエイターとしての、これまでとこれからの活動について教えてください
ヨシノマホさん 「奈良を“楽しく・面白く”表現する!」をモットーに、イラストや漫画を描いたり、奈良グッズの制作などをしてきました。これからも奈良県の大好きなところや魅力をたくさん発信しつつ、デジタル上だけではなく本や立体作品など、皆さんの手に届けられるような作品もどんどん制作していきたいと思っています。私の作品を通して、少しでも奈良に興味を持って、さらには奈良のことを好きになってくれる人が増えたら……これ以上にうれしいことはありません。
画像提供:ヨシノマホ(@yoshinomaho)さん
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名前通りとってもシカ思いな自販機です。
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