『NARUTO』仏語版20周年の記念硬貨が発売、10万円超のアイテムも パリ造幣局「局内にもファンがいるので」
世界最古の造幣局にファンが。
フランスで絶大な人気を誇り、連載終了後も売れ続けている岸本斉史さんの漫画『NARUTO -ナルト-』の限定記念硬貨とメダルがパリ造幣局で製造され、2023年3月から数量限定販売されました。これは2002年の仏語版第1巻の発売と、日本でのアニメ放送開始から20周年を記念したものです。
864年にシャルル2世によって創設された最古の造幣局であるパリ造幣局は、「世界で4番目に売れた漫画である『NARUTO -ナルト-』は、フランスの漫画文化の旗手を担う存在として現象化しつつあります」「岸本斉史氏の代表作へ敬意を表し、パリ造幣局は初めて最も有名な忍者のコレクターコインを鋳造します」と解説しています。
今回のコレクションではナルトとサスケが戦う姿が描かれた10ユーロ銀貨が85ユーロ(約1万2000円)、カカシ班が描かれた50ユーロの金貨が749ユーロ(約10万5000円)で数量限定販売されており、どちらも裏面には火影岩が描かれているもの。
また、「見習い忍者もコレクションをはじめられるように」と買いやすい値段のグッズも販売されており、最も安価なものはキャラクターが描かれた13種類のメダルの中からランダムでミニ・メダルが1つ入っている5.50ユーロ(約775円)の商品で、これを収納するためのアルバムが9.49ユーロ(約1338円)で別売り販売されています。
この13種類のミニ・メダルはナルト、サスケ、サクラ、カカシ、ネジ、ロック・リー、イタチ、大蛇丸、我愛羅、シカマル、綱手、自来也の12キャラクターがそれぞれ2万5000個ずつ、カラーの九尾だけが5000個限定発売となります。
パリ造幣局は、「ナルトとその仲間たちを硬貨やメダルに落とし込むことは簡単な仕事ではありませんでした。まず何よりも原作の雰囲気や表現を再現するため岸本斉史氏の世界に没頭しなければなりません。パリ造幣局にも作品のファンがいるので、彫金師や職人にとっては彼らのノウハウをこの有名な忍者のため役立てるチャンスなのです」と説明しています。
ミニ・メダルについて、すでに手に入れた購入者からは「デザインがすばらしいよ」「すてき。とっても満足しています」「頼んでよかった」といった喜びの声が上がる一方、「21個注文したら13個がロック・リーだった……」など、ランダムであるがために起こった悲劇を嘆く声も書き込まれています。
今回の20周年記念に際し、フランスでは他にも同国出版社のKANAから大判サイズでカラーページが盛り込まれた「Edition Hokage(Eはアキュートアクセント付したE)」が発売されるなど、ファンにとってはお楽しみがめじろ押し。先だって2022年10月にはフランス郵政公社からNARUTO記念切手が発売されていました。
硬貨やメダルについては国外から購入も可能で、3月末から4月上旬にかけて発送されます。
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