「この世の始まりみたいな本出てた」 “サンリオ×哲学”の書籍がシュールと話題 異色の組み合わせの理由を出版社に聞いた(1/2 ページ)
『ぐでたまの『資本論』』。
「この世の始まりみたいな本出てた」――サンリオキャラクターとコラボした異色の哲学書が、「気になる」「全部読みたい」としてSNSで話題を呼んでいます。ねとらぼ編集部では、発行元の朝日新聞出版にサンリオキャラの起用理由や反響について話を聞きました。
話題を呼んだのは、朝日文庫から発行されている「Ichigo Keywords」シリーズ。『ぐでたまの『資本論』』や『マイメロディの『論語』』『ハローキティのニーチェ』などのラインアップがあり、難解な哲学書をサンリオキャラと一緒に読み解いていく内容となっています。
「Ichigo Keywords」シリーズを紹介した、歌人の木村八朔(はつきむ)(@hassaku1996)さんのツイートは約1.2万ものいいねを獲得。Twitterでは「全部読みたい」「すごいセレクトだな」「どんどん増やそう」など興味を引かれる人の声が多く見られました。
ねとらぼ編集部では、哲学の本にサンリオキャラを起用した理由や反響などについて、発行元の朝日新聞出版に話を聞きました。
―― なぜサンリオのキャラクターたちを哲学書に起用したのですか?
朝日新聞出版: 2004年にサンリオさんより『みんなのたあ坊の菜根譚―今も昔も大切な100のことば』というサンリオキャラクターと名著を組み合わせた書籍が発行されていたのですが、長らく別のキャラクターと名著を組み合わせた書籍は刊行されませんでした。そこで、ハローキティやマイメロディなど、他のキャラたちと名著を組み合わせた書籍を弊社から発行できないものかとサンリオさんにご相談したのが最初のきっかけです。
―― いつから販売されているのでしょうか
朝日新聞出版: 朝日文庫から発行されている本シリーズは「Ichigo Keywords」シリーズと銘打っておりますが、そのシリーズ第1弾となる『ハローキティのニーチェ』は2014年8月に発行いたしました。
―― 反響についてひとことお願いします
朝日新聞出版: おかげさまで、2023年2月にシリーズ第10弾『クロミの『歎異抄』』を発売することができました。読者のみなさまからもご好評をいただいておりまして、現在シリーズ累計38万部を突破しております。
―― 今後ラインアップを増やす予定はありますか?
朝日新聞出版: シリーズを続刊していければと思っております。もしよろしければぜひ#IchigoKeywordsで今後登場して欲しいキャラクターや、名著の組み合わせをつぶやいていただければと思います。編集の参考にさせていただきます。
※画像提供:木村八朔(はつきむ)(@hassaku1996)さん、朝日新聞出版
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