金曜ロードショー「風の谷のナウシカ」実況解説が話題 巨神兵のシーンを担当したのは庵野秀明さんだった!?(1/3 ページ)
ジブリ公式は放送中に「風の谷のナウシカ」の画像を多数投稿。
スタジオジブリ制作・宮崎駿監督による映画「風の谷のナウシカ」が7月7日に放送され、「金曜ロードショー」(日本テレビ系列)の公式Twitterアカウントが明かした豆知識が注目を集めました。
「金曜ロードショー」の公式アカウントは、監督やスタッフによる証言を引用した作品の裏話や解説を投稿で親しまれています。今回、なかでも多くの反響を集めたのは、巨大な人型人工生命体「巨神兵」のシーンを担当したのは、後に「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズなどで有名になる庵野秀明さんだった、という解説でした。
公式アカウントによると、庵野さんは「風の谷のナウシカ」の制作途中から原画として参加したといいます。庵野さんが制作会社「トップクラフト」へ学生時代に自分が描いた絵を持って行ったところ、宮崎監督がその絵を見てすぐに採用を決定。アニメの世界では動画を担当してから原画を描くと段階を踏むのが一般的ですが、宮崎監督は庵野さんにいきなり巨神兵の原画をすべて任せたというのです。
庵野さんは当時、宮崎監督から「ドロドロと溶けながらゆっくり動きつつ、あちこちから煙のような蒸気を出して2回ほど光線を吐く! バクハツもある!!」と言われ、「面白そう!」と思って引き受けたとのこと。しかし、実際はすごく大変なカットだったそうで、庵野さんが描きながら巨神兵をデザインしていった、と公式アカウントは解説しています。
このときから宮崎監督と庵野さんの「師弟関係」が始まり、後に宮崎監督は「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」などで国民的存在になり、庵野さんは「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズなどで有名に。その後も2人の親交は続き、宮崎監督は引退を覚悟して作り上げたとされる「風立ちぬ」の主人公・堀越二郎の声優として、庵野さんを抜擢しています。
そのほか、公式アカウントでは十数片の殻からなる王蟲(オーム)の体をそれぞれ違ったタイミングで動かすのは当時の撮影技術では不可能だったため、「ゴムマルチ」と呼ばれる手法が開発されたことや、中盤のナウシカが王蟲と心を通わせようとするシーンで流れる「王蟲との交流」という曲は、宮崎作品でおなじみの久石譲さんが作曲し、その娘である麻衣さん(当時4歳)が歌ったことなど、さまざまな豆知識が披露されています。
また、スタジオジブリの公式Twitterアカウントは、放送中に「風の谷のナウシカ」の画像を多数投稿。「常識の範囲内で、自由につかってください」と呼びかけています。
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