「進研ゼミ小学生講座」で小学生親子向け生成AI 「自由研究お助けAI」無償提供（1/2 ページ）

[ねとらぼ]

　ベネッセコーポレーションは7月25日から「進研ゼミ小学生講座」で小学生親子向けの生成AIサービス「自由研究お助けAI」を無償提供すると発表しました。

　小学生向けに安心・安全に配慮し、夏休みの自由研究をテーマに学習向けに独自にカスタマイズした生成AI。同社は、これからの未来を生きていく子どもたちに、安心・安全な環境の中で生成AIに早くから触れ、学びに生かしてほしいとの考えから開発したとしています。

　自由研究お助けAIでは1つの答えを提示するのではなく、AIキャラクターとのやり取りの中で、さまざまな観点で自由研究のアイデアやテーマを見つけるヒントが提供されるとのこと。安全対策として、利用前の保護者の確認、有識者監修の保護者・子ども双方への情報リテラシー学習の導入、目的外の利用や1日の質問回数の制限などが設けられています。入力した内容はAIの再学習には利用しないとのこと。

　提供期間は9月11日まで。進研ゼミ会員でなくても、スマホやタブレットから公式サイトにアクセスして利用できます（保護者のメールアドレスを利用した承認が必要）。

　なお文科省は先日「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を公表しており、「生成AIが、どのような仕組みで動いているかという理解や、どのように学びに活かしていくかという視点、近い将来使いこなすための力を意識的に育てていく姿勢は重要」としつつも、生成AIは発展途上にあり懸念も指摘されているとして「教育現場における活用に当たっては、児童生徒の発達の段階を十分に考慮する必要がある」としています。