赤楚衛二&白石麻衣&柳俊太郎インタビュー 「会社へ行かなくて済んだ」ポジティブ思考なゾンビ映画「ゾン100」が示す“令和を生きる人の心構え”:インタビュー(2/3 ページ)
―― お三方にお聞きします。コロナ禍で現実世界でも「パンデミック」「感染」といった言葉が当たり前のように使われるようになりましたが、同作の登場人物達の前向きな姿勢に感化される人も少なくないと思います。台本を読んだときに感じたことを教えてください。
白石 最初に読んだとき、自分のやりたいことにまっすぐ向き合うアキラの考え方がすごく良いな、と思いました。また、リストを消化するだけでなく、誰かのために役立ちたいという優しい心も持ち合わせていて。その考え方が、私自身から見てもすごくすてきだな……と。毎日をただ過ごしているだけではなくて、何かを考えながらしっかり生きていける人になりたいな、と感じました。
柳 これだけハッピーなゾンビものの作品を見たことがなかったのでシンプルに楽しめました。ただ、よく考えていくとゾンビだらけの世界で、会社に行く必要がなくなったアキラがガッツポーズしているのって面白いし、やっぱり変な奴なんですよね。
(一同笑)
でもコロナ禍で自粛ムードが漂っていたころは、(テレワークで)かなり多くの人が“会社へ行かなくて済んだ”と思っていたよな、と。そういったリアルさとのバランスがすごい作品。(コロナ禍が始まったのは)3年前なんだよな……。もはや異世界だったような感じもしますね。
赤楚 台本をもらったときはコロナ禍の真っ只中で、マスク着用が徹底されていたし、仲間とご飯を自由に食べることに対する抵抗感も強かった状況。鬱憤(うっぷん)もたまっていて、世の中の雰囲気として、物事の悪いところばかり目につく心境になりがちだったと思います。でも、アキラは「パンデミック下でもできることはないのかな?」という前向きさがすごい。その前向きな目線が、いまの時代にピッタリだなと思いましたね。
何より、作中でアキラをはじめとした“普通の人達”が前向きな気持ちを体現している。読んでいて元気づけられましたし、撮影が楽しみでした。
―― 確かにアキラ達の姿を見て、スカッとした気持ちになれる作品でした。最後に同作のストーリーにちなんで、皆さんが時間やスケジュールに縛られず何でも自由にやって良い状態になったとしたら、どんなことをやってみたいですか?
赤楚 ゼロからラーメン屋を始めるかも。豚骨ラーメンが好きなので、“究極のラーメン”を開発してみたいですね。あとは海外旅行。インドを旅すると人生観が変わるっていいますよね……行ってみたいです。お二人はどこに行ってみたいですか?
柳 俺は……イタリアのフィレンツェ。
白石 私はモルディブ。水上コテージがあると聞いているので、時間を忘れて過ごしたいです。
赤楚 (スタッフの方を振り返りつつ)……これ(ゾン100)のイベントでありませんか?
(一同笑)
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