ネット炎上が“現実世界”で起きたら? リアルで罵倒が飛んでくる「アナログ炎上」漫画が考えさせられる(1/2 ページ)
炎上の恐ろしさや理不尽さがより伝わります。
もしネット炎上が“現実の世界”で起きたら――そんなもしもを描いた漫画「アナログ炎上」が恐ろしく考えさせられる内容です。
作者はピン芸人の森本大百科(@mdaihyakka)さん。作品は漫画サイト「コミチ」で公開されており、過去に森本さんのX(Twitter)に投稿されたときには約3万件の“いいね”を集めています。
主人公のネット記者は、人気俳優のつぶやきに批判が殺到した、という炎上狙いの記事をカフェでアップしていました。まさに自分が「火付け役」だと悦に入っていると、窓の外で女子高生だちが自分を指してヒソヒソ話し、笑っています。
自分も知られてきたか、と思っていると、女子高生たちのそばを通りがかったおばさんが、突然カフェに駆け込んできます。記者の目の前までやってきて「今あそこの女子高生があなたを気持ち悪いって笑ってたわよ!?」と大声で言います。
記者が戸惑っていると、彼女はさらに店中に「今外で女子高生2人がこの人の事を気持ち悪いって言ってましたー!!」と絶叫。カフェの客たちも「確かにキモ」「性格悪そ!」「広めなきゃ」――スマホで知り合いに伝え始めます。
気味が悪いと店を出る記者。しかし外でも知らない人たちが集まってきて、罵られ、追いかけられ……。
不特定多数の人たちから罵詈雑言をぶつけられる炎上を、現実世界に置き換えてみると、その恐ろしさや理不尽さがより伝わります。SNSでは「歪んだ正義こそ恐ろしいものは無い」「SNSでの誹謗中傷、炎上、自宅特定など、アナログに可視化すると怖いですね」などのコメントが寄せられました。ねとらぼ編集部は、森本さんに作品の背景などを聞きました。
―― 「アナログ炎上」のアイデアはどこから生まれたのでしょうか
森本さん SNSの炎上を知らない人に説明するとしたらと考えるとこうなりました。
―― 自身や親しい方が炎上したり、中傷を受けたりしたことはありますか
森本さん 仲のいい人ではいません。
―― SNSを利用する上で、気をつけていることはありますか
森本さん いろんな立場の目線を考えて、できるだけ言葉を選んでおります。
―― 作品に寄せられた反響について感じたことをお聞かせください
森本さん 漫画をSNSにアップして初めてバズり、いろいろありがたいコメントをいただいてうれしかったのですが、炎上がテーマだったのでまだ漫画が続いているような感覚になってちょっと怖くなりました。
作品提供:森本大百科(@mdaihyakka)さん
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