パスタを“ラーメン”に変化させる裏技とは……? 重曹に“一工夫”を加える調理方法が話題に(1/2 ページ)
試す時は充分に気をつけて。
重曹でパスタをゆでるとラーメン風になる裏技は有名ですが、炒めた重曹を使うとよりラーメン感が高まる※、との情報がX(元Twitter)で3万4000件を超える“いいね”を集める人気となっています。
※フッ素樹脂加工のフライパンでの調理はやめましょう。詳細は後述
投稿者はニューヨーク在住のTomoko Snow(@BistroTomokoNY)さん。Tomoko Snowさんは簡単なレシピを紹介しており、これによると、1人前を作るのに小さじ1杯程度の重曹を使用するといいます。中華麺は塩入りですが、通常パスタには塩分がほぼ入っていないため、塩も忘れてはいけません。
Tomoko Snowさんが作ってみたきっかけは、シカゴ在住のラーメン研究家・Ramen Lordさんのレシピを読んだときに思いついたからだそうです。そのレシピはWeb上で無料公開されており、麺を打つために重曹を煎ってかん水を作る方法も記載されています。
炒めた重曹を使った方がよりラーメンに近づく理由として、Tomoko Snowさんは炭酸水素ナトリウムが熱分解されて炭酸ナトリウムになったことで、弱アルカリ性から強アルカリ性になったからではないかと分析しています。
「今でこそSun Noodleの中華麺も買えるしラーメン屋もあちこちにあるけど、来た頃は日系スーパーにしか中華麺は無かった。ラーメン屋もいまほど存在しなかった。しかたなく重曹パスタをゆでていたが、本物とはほど遠くておいしくなかったんや」と思い出を振り返り、この裏技をもっと早くに知りたかったとも語るTomoko Snowさん。
なお、重曹を炒める際には注意が必要です。重曹の熱分解温度は270度であり、フッ素樹脂コーティングの耐熱温度を超えてしまいます。フッ素樹脂加工のフライパンで炒めると有毒な有機フッ素ガスが発生する可能性があるため、鉄製かステンレスコーティング無しのフライパンで炒める必要があります。重曹を入れすぎると腹痛を引き起こす恐れがあるので、その点も注意が必要。また、ゆで汁が強アルカリ性となるため、目に入ってしまったり、鼻から吸い込んでしまうと危険です。調理の際は気をつけましょう。
画像提供:Tomoko Snow(@BistroTomokoNY)さん
(物書きモトタキ)
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