ラッパー・2Pac銃殺事件、元ギャングリーダーの男を逮捕 遺族コメント「極めて重要な瞬間だった」(1/2 ページ)
2Pacと喧嘩になった甥の報復として事件を首謀。
1996年に米ラッパー「2Pac」ことトゥパック・シャクールが殺害された事件に関与した疑いで、ネバダ州ラスベガス警察当局は9月29日、元ギャングメンバーの60歳の男を逮捕したと発表しました。
2Pacは1996年9月、ラスベガスで行われたボクシングの試合観戦の帰りに車に乗っていたところ、銃撃を受け同月13日に死去。当時、車に同乗していたヒップホップレーベル「デス・ロウ・レコード」創設者であるシュグ・ナイトは存命であるものの、有力な目撃証言はなく、未解決事件として長く語り継がれてきました。
ラスベガス警察当局は9月29日、元ギャングのリーダーであるデュアン・デイビスを殺人容疑で逮捕し、起訴されたと発表。同日の記者会見では、デイビスのおいで、事件の容疑者でもあったオーランド・アンダーソン(1998年に死去)が当時カジノで2Pacと喧嘩になり、デイビスがその報復として事件を首謀したと説明しています。
2Pacの妹であるセキワ・シャクールは29日のInstagramで、「これは極めて重要な瞬間だった」と言及。「この事件に関する27年間の沈黙は、私達のコミュニティーで声高に語られてきた」とし、「彼が亡くなった事の重大さを、世界が、国が、正義のシステムが、そして私たちが認識する事が大事。彼の生死はとても大きな意味を持ち、未解決や、見逃されるといったことはあってはならない。だから今回は勝利と言えるけど、法的な手続きが完了するまでは、決断を保留する」とつづっています。
セキワは、「複数の手が関与しており、亡くなった私の兄やシャクール家を取り巻く多くの問題が残っている。私たちは本当の意味の正義を求めている」とも訴えていました。
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