失脚した悪の幹部を世間の荒波が襲う……！ 漫画連載「育児戦隊ワンオペジャー」（6）（1/2 ページ）

世知辛い……。

[漫画・横山了一 文章・沓澤真二，ねとらぼ]

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　世界を守る戦隊ヒーローの正体は、全員乳幼児を抱えるシングルファーザー、そして敵の幹部「ヴィシュヌ」もまた、育児に追われるシングルマザーだった……！　横山了一（@yokoyama_bancho）先生のコメディー漫画、『育児戦隊ワンオペジャー』をお届けするこの連載。レッドへの恋に夢中のヴィシュヌに、思わぬ苦難が降りかかる……。

『育児戦隊ワンオペジャー』は、横山先生のブログでも公開。おまけ漫画付きのKindle版も無料公開中です

その6：シングルマザー、失業す？

　ヴィシュヌの受難は、組織の世代交代に始まります。子連れでの出動を、新たにトップに就いた2代目にとがめられ、追放されてしまったのです。

　ヴィシュヌは冷たい仕打ちを素直に受け入れ、「仕事などいくらでもある」と前向きに考えてはいますが、元部下のゴルキアは「こんな高貴な方が他の仕事などできるのか……」と不安げ。案の定、ヴィシュヌは再就職先でうまくいかず、上司に怒鳴られてしまいます。そりゃあまあ、ちょっと前まで戦士だったのが、急にスーパーの品出しはキツイって……。

　苦労して得たわずかなバイト代も、子どもの保育料ですぐに飛んでいき、シビアな現実に打ちのめされるヴィシュヌ。保育所でお迎えしての帰り道、くたびれた彼女に優しい声がかけられました。

　声の主は、母子を助けるべく組織をやめてきたゴルキア。新米怪人の「ダゴンヌ」も一緒です。かくして、奇妙な3人組は心機一転、シェアハウス暮らしを始めるのでした。

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　すっかり悪役サイドの物語になってしまった『育児戦隊ワンオペジャー』。戦闘よりも大変そうな日々の暮らしは、10月21日、みんなで読もう！

現実は厳しい……

作者：横山了一

1978年生まれ、北海道釧路市出身。2002年に『熱血番長鬼瓦椿』（週刊ヤングマガジン）連載デビュー。妻は漫画家の加藤マユミ（@katomayumi）。妻子との日常を描くエッセイ漫画『きょうの横山家』『出張！きょうの横山家』や、オタクが戦国時代で活躍する『戦国コミケ』など、幅広い作風で知られる。

X：@yokoyama_bancho