「こんな仕事、誰でもできる」と卑下してはいけないたった1つの理由 “小さな仕事の大切さを教えてくれた課長のメッセージ”にSNSで共感の声集まる(1/2 ページ)

マンガ『今どきの若いモンは』のワンシーン。

» 2023年12月11日 11時30分 公開
[ねとらぼ]

 「誰にでもできる仕事をしている自分なんて大したことない」と卑下するのは、他人に対しても失礼だ――― マンガ『今どきの若いモンは』のワンシーンがX(旧Twitter)で話題になり、約4.1万いいねを獲得しています。

 『今どきの若いモンは』はマンガ配信サービス「サイコミ」で連載されている、吉谷光平さん(@kakikurage)による作品。お仕事をテーマにしたコメディーマンガで、2022年4月にテレビドラマ化(WOWOWプライムほか)されています。

 話題を集めたのは、最新21巻(11月30日発売)に収録されている、同作の登場人物・恵比寿課長が「いいですか 麦田さん」と若手社員に仕事についての考え方を語りかけるシーン。「こんな仕事は誰にでもできる。自分なんか大したことない」と言う麦田に対し、恵比寿課長は「過剰な卑下は全ての人間に対し失礼極まりない」「大変劣悪かつ不愉快な行為です」と強く戒めます。

 この厳しい言葉の裏側にあるのは、彼の仕事観。恵比寿課長いわく、仕事とは日々の努力の積み重ねによって、他人から見た「不可能」を「当たり前」にできるようにすること。そうして洗練されていった技術は、いつか誰にもマネのできないものになるといいます。

 このことは芸術家のような華やかな仕事でも、自動車の運転のような一見誰にでもできそうな仕事でも変わらず、どんな仕事も一歩一歩洗練されていったことで「当たり前」のことになっています。

 だから「こんな仕事は誰にでもできる」と過剰に卑下することは、仕事そのものに対して失礼。自分の小さな仕事に誇りを持てない人間は、他人の仕事にも敬意を払えなくなる。大切なのは“過不足なく自分の仕事を誇ること”だ―――というのが、恵比寿課長の仕事観。

 X上では「ありとあらゆる仕事において一番大事で、一番忘れやすいこと」「誰でもできると言われている仕事でも、自分にはできないと感じるものがけっこうある」「どんなことでも、小さなことに感謝せねばいつか足元を掬(すく)われるのは自分」といった声が続出。

 ネット上で共感を集めるこのシーンについて、作者・吉谷光平さんにお話を伺いました。

――― 登場シーンなどのまとめ本も用意されている恵比寿課長。彼の魅力はなんだと思いますか?

 一番の魅力は指導とパワハラの境界線で葛藤している点かなと感じています。読者の皆様もその点に共感してくださっているのかなと。皆さん、部下の指導に熱心に取り組み、悩んでいるのだと思います。

――― 恵比寿課長のこのシーンのセリフでこだわったポイント、気に入っているポイントは?

 「過剰な卑下は仕事そのものに対して失礼」というセリフはけっこう気に入っています。自分自身、謙遜しすぎてしまうことがあり、それは保身だったなと感じて反省しています……ので、恵比寿課長に自分を叱ってもらおうと思って書きました。

――― 読者へのメッセージをお願いします

 いつも漫画を読んでくださってありがとうございます。これからサイコミの方では新章が開幕します。麦田が中堅社員となり、ついに指導する側に回ります。物語はさらに面白くなっていきますのでこれからも「今どきの若いモンは」をよろしくお願いいたします!

制作協力:吉谷光平さん(@kakikurage

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/16/news007.jpg まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  2. /nl/articles/2411/16/news013.jpg 自宅のウッドデッキに住み着いた野良の子猫→小屋&トイレをプレゼントしたら…… ほほ笑ましい光景に「やさしい世界」「泣きそう」の声
  3. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. /nl/articles/2411/17/news066.jpg 「ヤバすぎwwww」 ハードオフに1万8700円で売っていた“衝撃の商品”が690万表示 「とんでもねぇもん見つけた」
  5. /nl/articles/2411/16/news014.jpg 330円で買ったジャンクのファミコンをよく見ると……!? まさかのレアものにゲームファン興奮「押すと戻らないやつだ」
  6. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  7. /nl/articles/2411/11/news056.jpg 大量のハギレを正方形にカット→つなげていくと…… “ちょっとした工夫”で便利アイテムに大変身! 「どんな小さな布も生き返る」
  8. /nl/articles/2411/17/news038.jpg 58歳でトレーニングを始めたおばあちゃん→10年後…… まさかまさかの現在に「オーマイガー!!!」「これはAIですか?」【海外】
  9. /nl/articles/2411/17/news039.jpg 母犬に捨てられ山から転げ落ちてきた野良子犬、驚異の成長をみせ話題に 保護から6年後の“現在”は……飼い主に話を聞いた
  10. /nl/articles/2411/17/news004.jpg 「水曜どうでしょう」“伝説のシーン”そっくりな光景にネット騒然 「ダメだ笑っちゃう」「なまら怖い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた