「こんな仕事、誰でもできる」と卑下してはいけないたった1つの理由 “小さな仕事の大切さを教えてくれた課長のメッセージ”にSNSで共感の声集まる(1/2 ページ)
マンガ『今どきの若いモンは』のワンシーン。
「誰にでもできる仕事をしている自分なんて大したことない」と卑下するのは、他人に対しても失礼だ――― マンガ『今どきの若いモンは』のワンシーンがX(旧Twitter)で話題になり、約4.1万いいねを獲得しています。
『今どきの若いモンは』はマンガ配信サービス「サイコミ」で連載されている、吉谷光平さん(@kakikurage)による作品。お仕事をテーマにしたコメディーマンガで、2022年4月にテレビドラマ化(WOWOWプライムほか)されています。
話題を集めたのは、最新21巻(11月30日発売)に収録されている、同作の登場人物・恵比寿課長が「いいですか 麦田さん」と若手社員に仕事についての考え方を語りかけるシーン。「こんな仕事は誰にでもできる。自分なんか大したことない」と言う麦田に対し、恵比寿課長は「過剰な卑下は全ての人間に対し失礼極まりない」「大変劣悪かつ不愉快な行為です」と強く戒めます。
この厳しい言葉の裏側にあるのは、彼の仕事観。恵比寿課長いわく、仕事とは日々の努力の積み重ねによって、他人から見た「不可能」を「当たり前」にできるようにすること。そうして洗練されていった技術は、いつか誰にもマネのできないものになるといいます。
このことは芸術家のような華やかな仕事でも、自動車の運転のような一見誰にでもできそうな仕事でも変わらず、どんな仕事も一歩一歩洗練されていったことで「当たり前」のことになっています。
だから「こんな仕事は誰にでもできる」と過剰に卑下することは、仕事そのものに対して失礼。自分の小さな仕事に誇りを持てない人間は、他人の仕事にも敬意を払えなくなる。大切なのは“過不足なく自分の仕事を誇ること”だ―――というのが、恵比寿課長の仕事観。
X上では「ありとあらゆる仕事において一番大事で、一番忘れやすいこと」「誰でもできると言われている仕事でも、自分にはできないと感じるものがけっこうある」「どんなことでも、小さなことに感謝せねばいつか足元を掬(すく)われるのは自分」といった声が続出。
ネット上で共感を集めるこのシーンについて、作者・吉谷光平さんにお話を伺いました。
――― 登場シーンなどのまとめ本も用意されている恵比寿課長。彼の魅力はなんだと思いますか?
一番の魅力は指導とパワハラの境界線で葛藤している点かなと感じています。読者の皆様もその点に共感してくださっているのかなと。皆さん、部下の指導に熱心に取り組み、悩んでいるのだと思います。
――― 恵比寿課長のこのシーンのセリフでこだわったポイント、気に入っているポイントは?
「過剰な卑下は仕事そのものに対して失礼」というセリフはけっこう気に入っています。自分自身、謙遜しすぎてしまうことがあり、それは保身だったなと感じて反省しています……ので、恵比寿課長に自分を叱ってもらおうと思って書きました。
――― 読者へのメッセージをお願いします
いつも漫画を読んでくださってありがとうございます。これからサイコミの方では新章が開幕します。麦田が中堅社員となり、ついに指導する側に回ります。物語はさらに面白くなっていきますのでこれからも「今どきの若いモンは」をよろしくお願いいたします!
制作協力:吉谷光平さん(@kakikurage)
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コミックス3巻が2024年2月15日発売予定。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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