誰からも愛されない“できない自分”の物語 マンガ『だめっ子みーちゃん』に「胸がギュッと締め付けられた」「考えさせられる」とネット上で反響(1/2 ページ)
読むと心に突き刺さる読み切りマンガ。
マンガ『だめっ子みーちゃん』が「考えさせられるテーマ」「胸がギュッと締め付けられた」とX(旧Twitter)で話題になり、約13万いいねを獲得しています。
作品紹介
『だめっ子みーちゃん』は2022年9月に「少年ジャンプ+」で読み切り作品として掲載された、棉きのしさん(@no2i)による作品。
主人公のみーちゃんは、他の人ができることが上手にできない“だめっ子”。いじめに遭いながらも学校に通い、「何か“みー”のした悪いことがあるはず」と日々悩んでいます。
トイレに入っていると、壁の上から水の入ったバケツを投げ入れられてびしょ濡れになってしまい、制服を校舎の屋上で乾かしているとき、三家ゆうたと出会います。彼は学校にマンガやゲームを持ち込み、1人で遊んでいたのでした。
難易度の高いソフトを「やる?」と手渡され、過去の“できない自分”の記憶がよみがえり、緊張してしまうみーちゃん。しかし、ちゃんと操作方法を聞くと、短い時間で上達。それから2人は、それぞれにゲームをしたりマンガを読んだり、屋上で一緒に過ごすようになりました。
ある日、みーちゃんが「今日は“みー” いいことがありました!!」と機嫌よく帰宅すると、父親は「うるせえなあ……」「夕飯でも買ってこいよ」と一蹴。言いつけにしたがって買い物に行くと、カバンから目を離しているすきに商品を入れられて万引き犯と間違えられてしまい―――。
読む人の心に突き刺さるような内容から、さまざまな反響が寄せられる本作について棉きのしさんにお話を伺いました。
作者インタビュー
――― “だめっこ”だけど頑張り屋さんなみーちゃんに心を揺さぶられる本作。制作のきっかけ、アイデアは?
構想の段階だともっとポエムっぽい感じの怪獣と人間の話だった気がします。人に読んでもらうために分かりやすくまとめたら今の感じになりました。
初めのネームはみーちゃんが主人公ではなく、学校の先生だったんですが、担当さんに「みーちゃんが主役の方がいい」と言われて描き直しました。
――― 本作が「ジャンプ+」に読み切り掲載されたときの気持ちは?
こんなにたくさんの方に見てもらえる場所に自分の作品が掲載されるのが初めてだったので、一日中どきどきしていました。
掲載日の次の日が友達の結婚式だったんですが、ずっと変なテンションだった気がします。
――― 本作の制作で特に力を入れたところ、苦労したところは?
力を入れたところはみーちゃんの目の描き方でしょうか。表情が乏しい子なので目で伝わればいいな〜と思いました。泣きそうなときはふにゃふにゃしていたり、いろんな描き方をしているので、見てもらえると嬉しいです。
苦労したところは、ミケくんがみーちゃんに海辺で諭すシーンです。最初全然思いつかなくて、それなりにまとまるセリフを入れて出したら
担当さんに「ありきたりだね」と言われて絞り出した記憶があります。
読んでくださった皆さんによく褒めていただけるので、考え直してよかったなと思っています。
みーちゃんの心情表現は、自分が異常に人に嫌われるのが怖かった思い出とか知人の経験などを詰めました。嫌われるのが怖いと余計嫌われるんですよね、ビクビクしているので。
――― この作品への思い入れや、ご自身の中で気に入っているポイントは?
思い入れは、こういう生きづらい人たちへの自分なりの考えを描けたかなあ、というところです。
気に入っているポイントはみーちゃんとミケくんの距離感です。ミケくんがみーちゃんに踏み込みすぎてもだめだし、気を使いすぎでも成り立たないと思うので。ミケくんが素の状態でみーちゃんと仲良くなってほしいと思っていました。
――― 読者へのメッセージをお願いします
こんなにたくさんの方に読んでいただけると思っていなかったので驚きました。すてきな経験をさせていただきありがとうございます。
これからもいろんな作品を描いていけたらと思っていますので、新作が発表された際は読んでいただけるとうれしいです!
制作協力:棉きのしさん(@no2i)
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。
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