牛肉を柔らかくできるライフハックが話題 ミネラルウォーター“エビアン”を使う方法に「今度やってみよう」（1/3 ページ）

水で仕上がりが変わるとは驚き。

[高橋ホイコ，ねとらぼ]

　市販のミネラルウォーター「エビアン」で牛肉を煮込むと、アクが取れるし肉が柔らかくなる――。目からウロコなライフハックがX（Twitter）に投稿され注目を集めています。

論文を参考にやってみた

　ライフハックの紹介者は、Xユーザーの祥太さん（@shota_）。東京農業大学短期大学部の鈴野さん、石田さんによる論文を参考にして調理しました。硬水であるエビアンを使って牛肉を煮込んだところ、ものすごい量のアクが取れ、肉が柔らかくなったといいます。

牛肉をエビアンで煮ると……

めちゃくちゃアクが出てきた！

　とても有意義に感じるライフハックですが、どんな条件でもいいわけではないようです。論文では、軟水である水道水とミネラルウォーターのルソ、中硬水であるエビアン（硬度356.0）、超硬水であるミネラルウォーターのコントレックス（硬度1135.0）で実験しています。

　60分間水煮した牛肉での官能試験では、コントレックスよりエビアンで水煮したものが柔らかく、ジューシーであり、うま味が強かったとの結果となりました。硬水ならばなんでもOKということではないようです。しかも60分とはけっこう長めですね。

　リプライ欄などには「硬水が煮込み料理に適しており、硬水が多く採水される西洋諸国では煮込み料理が発展したということは、上野にある国立科学博物館の『和食展』にて学べます」「エビアンわざわざ使わなくてもにがりを入れれば、同じ硬度を再現出来ます」といった豆知識もいろいろ紹介されています。

　また、アクが取れるからいいかというとそれは別問題だと指摘する声もあります。こういった情報を利用しながらいろいろ試し、最終的には自分の舌で確かめるのがよいかもしれませんね。

画像提供：祥太（@shota_）さん

（高橋ホイコ）