11年ぶりにペットボトルで復活した「Qoo」の白ぶどう味 なぜ「飲食店のみ提供」になっていたのか、日本コカ・コーラに聞く(1/3 ページ)

要望多数で容器入り飲料として復活しました。

» 2024年02月14日 11時20分 公開
[Tomoねとらぼ]

 「熱すぎる!!」「待ってました!」――コカ・コーラの果汁入り清涼飲料水「Qoo」シリーズの白ぶどうフレーバーが2月12日、容器入り飲料「Qoo白ぶどう」として11年ぶりに再登場しました。多数の要望を受けての容器入りでの復活とのことですが、そもそも白ぶどう味はなぜ飲食店だけになっていたのか、要望はどの程度寄せられていたのかなど日本コカ・コーラに聞きました。

容器入り飲料として復活した「Qoo白ぶどう」(画像はプレスリリースから)

飲食店のみになった理由

 Qooは1999年に誕生したブランドで、白ぶどう味は2013年に「Qooわくわく白ぶどう」という名前で容器入り飲料として発売されました。その後容器入り飲料としての販売は終了し、今回の復活まではマクドナルドやドリンクバーなど飲食店での提供のみとなっていました。

Qooわくわく白ぶどう 2013年登場の「Qooわくわく白ぶどう」(画像提供:日本コカ・コーラ)

 白ぶどう味の容器入り飲料としての販売をやめて、飲食店ディスペンサーのみにしたのはなぜなのか? 日本コカ・コーラに聞いたところ、「当時は頻度高く新たなフレーバーを展開するマーケティング戦略を取っており、2013年に販売したものはその後、容器入り飲料としての展開を終えました」との回答でした。

 飲食店では2001年から白ぶどう味を展開しており、飲食店によっては人気ランキング上位にランクインするほど根強い人気といいます。

Qoo すっきり白ぶどう 飲食店で提供の「Qoo すっきり白ぶどう」(マクドナルド公式サイトから)

復活の要望は「他ブランドと比較しても顕著」

 白ぶどう味の(容器入り飲料としての)復活に対しては、SNS上で「Qoo白ぶどうはどこに消えた?」などある種“幻化”しているスレッドが立つほか、日本コカ・コーラのお客様相談室にも「飲食店でしか飲めないなんてもったいない。全国民にこのおいしさを知ってほしい」「私の周りにも白ぶどうのファンがたくさんいます」など熱烈な要望があり、「他ブランドと比較しても顕著な傾向が見られました」(同社)といいます。

 実際に声をあげる人以外にもニーズがあると見て、ブランド誕生25周年のタイミングでの容器入り飲料の復活に至ったと同社は述べています。

「シャインマスカット」を意識

 容器入り飲料として復活した「Qoo白ぶどう」は、飲食店で提供されている「Qoo すっきり白ぶどう」から顧客の嗜好変化に合わせてリニューアルされています。日本コカ・コーラは、「味わい」の進化においてはこの10年で人気が高まっている「シャインマスカット」を意識したとしています。

 「シャインマスカットの登場前後で白ぶどうに対するイメージは大きく変わっているため、爽やかな甘さと、しっかり果汁感を楽しめる味わいに進化しました」(日本コカ・コーラ)

 またリニューアルに伴って「マルチビタミン入り(※ビタミンC、パントテン酸、ナイアシン)の管理栄養士推奨品」となっています。

 ペットボトル「Qoo白ぶどう」の味わいに合わせる形で、飲食店などで展開されるものも今年(2024年)の春から、順次同じ味わいになっていく予定とのこと。

「想像以上の反響」

 12日の「Qoo白ぶどう」販売開始後、早速「箱買いした」という報告や、再販を喜ぶ声が寄せられているそうです。

 「想像以上の反響があったことに対し、社員一同驚きつつ、とても嬉しく思っています。同時に、社員やその家族の中にも隠れたファンが多く、いち消費者として購入しやすくなることを喜ぶ声も上がっています」(日本コカ・コーラ)

 日本コカ・コーラは、今回発売した「Qoo 白ぶどう」を定番のオレンジ・りんごに次ぐ第3の定番フレーバーとして市場に浸透させていくことを目指しているとしています。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/16/news007.jpg まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  2. /nl/articles/2411/16/news013.jpg 自宅のウッドデッキに住み着いた野良の子猫→小屋&トイレをプレゼントしたら…… ほほ笑ましい光景に「やさしい世界」「泣きそう」の声
  3. /nl/articles/2411/15/news016.jpg 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. /nl/articles/2411/17/news066.jpg 「ヤバすぎwwww」 ハードオフに1万8700円で売っていた“衝撃の商品”が690万表示 「とんでもねぇもん見つけた」
  5. /nl/articles/2411/16/news014.jpg 330円で買ったジャンクのファミコンをよく見ると……!? まさかのレアものにゲームファン興奮「押すと戻らないやつだ」
  6. /nl/articles/2411/14/news014.jpg ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  7. /nl/articles/2411/11/news056.jpg 大量のハギレを正方形にカット→つなげていくと…… “ちょっとした工夫”で便利アイテムに大変身! 「どんな小さな布も生き返る」
  8. /nl/articles/2411/17/news038.jpg 58歳でトレーニングを始めたおばあちゃん→10年後…… まさかまさかの現在に「オーマイガー!!!」「これはAIですか?」【海外】
  9. /nl/articles/2411/17/news039.jpg 母犬に捨てられ山から転げ落ちてきた野良子犬、驚異の成長をみせ話題に 保護から6年後の“現在”は……飼い主に話を聞いた
  10. /nl/articles/2411/17/news004.jpg 「水曜どうでしょう」“伝説のシーン”そっくりな光景にネット騒然 「ダメだ笑っちゃう」「なまら怖い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた