質実剛健! 飾り気のなさが逆にそれっぽい、エースコックの「魚藍亭監修 よこすか海軍カレーラーメン」を食べてみた(1/3 ページ)
「昔懐かしいカレー」ど真ん中な味です。
エースコックから「魚藍亭監修 よこすか海軍カレーラーメン」が発売されました。横須賀の名物として知られる「海軍カレー」の味わいがカップ麺として簡単に味わえるとのこと。3食カレーでも平気な人間としては、これは試さないわけにはいかない……というわけで、早速買って食べてみました。
よこすか海軍カレーラーメンは、海軍カレーの名店「魚藍亭」の監修を受けた商品。魚藍亭はもともと活魚料理店だったお店ですが、1999年に横須賀市が「カレーの街」を宣言した際、『海軍割烹術参考書』をもとに旧日本海軍のカレーを再現し、本店に隣接してカレー専門店をオープンしました。一度は惜しまれつつ閉店してしまったものの、2018年に店の場所を移して営業を再開し、現在でも人気店として営業を続けています。横須賀ではなんでもかんでも海軍カレーを名乗っていいというわけではなく、あくまで『海軍割烹術参考書』をベースにしたものに限られるのだとか。ちゃんとレギュレーションがあるんですね。
実はエースコックと海軍カレーの組み合わせは初めてではなく、2018年以来毎年5月ごろ(例外あり)に魚藍亭とコラボした商品を発売しています。なるほどね……となったところで、早速カップを開封。中に入っているのは後入れの「スパイス」のみで、他の具材やスープの粉末などは麺と一緒にカップの中に入っています。
お湯を入れて4分(いつもの3分から1分伸びただけなのに、どうしてあんなに長く感じるんでしょうね、待ち時間4分のカップ麺って……)待機し、フタを取ったら後入れのスパイスを混ぜて完成。すでにカレーのいい匂いが漂いまくっております。
いざ、実食!
早速スープをすすってみると、なんともレトロなカレーの味わいが。最近のハイコンテクストなカレーでもなければ、インドの伝統的なものというわけでもなく、ただひたすらどこまでも「カレー粉と油脂をベースにした和式カレー味」なあたり、だてに海軍カレーを名乗っていないな……と感心させられます。実際、『海軍割烹術参考書』に掲載されている作り方を見る限りでは、みそ汁みたいな作り方のけっこうシンプルな料理なんですよね、海軍カレー。この飾り気のなさや刺激のなさが、逆にそれっぽく感じられます。
麺は少しもっちり感のある丸刃のもの。軽くちぢれており、少しとろみのあるスープがよく絡みますね。あまり主張のない、平均的なカップ麺っぽいもので、甘めの味が飾り気のないカレースープによく合います。また、オーソドックスなカレーらしく、具はじゃがいもとニンジン、玉ねぎと鶏そぼろといった陣容。特にじゃがいもがホクホクしていて、最近のフリーズドライ技術の向上にうならされます。
というわけで、あっというまに完食。いかにもレトロな雰囲気の純和式カレーといった味わいで、このシンプルかつスタンダードな味わいが横須賀の海軍カレーの特徴である……ということがしっかり伝わってくるカップ麺でした。お湯を入れる前の麺の重量が50gとちょっと軽め(普通サイズのカップヌードルで65g)なので、おにぎりなどと組み合わせてお昼ご飯にするのにもうってつけ。「海軍カレーってこんなんなんだ〜」という気分になれる一品でした。
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