衣装はお母さんの手作り! フリーレンやアーニャの姿で舞うコスプレ少女スケーターが華麗 衣装製作のこだわりを聞く(1/2 ページ)

スピンでふわりと広がるスカートがきれい!

» 2024年06月28日 19時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 スケートリンクのコスプレイベントに参加した女子小学生の演技がすてきです。『葬送のフリーレン』や『SPY×FAMILY』のキャラクターが華麗にスピン!

コスプレスケートコスプレスケート フリーレンがくるっとスピン。円盤状に広がるスカートがきれい
コスプレスケートコスプレスケート 衣装を変えて今度はアーニャに
コスプレスケートコスプレスケート そして妹さんはいばら姫(ヨル)に。これらの衣装全部、お母さんの手作りなのだからすごい。

 スケートリンクを舞う2人の女の子は、X(Twitter)ユーザーの「ななか」(@7ka)さんの娘さん。お姉さんはフリーレンとアーニャ、妹さんはいばら姫(ヨル)の衣装をまとい、楽しげに滑走しています。

 特に目を引くのが、ひらひらとしたスカート。スピンのたびに遠心力でふわりと広がり、きれいな円を描きます。そしてこの衣装、そこまで計算してななかさんが手作りしているというのだから驚きです。

 実はななかさん、娘さんたちの赤ちゃん時代から衣装を作っているすご腕お母さん。10年ほど前、上の子に調査兵団(進撃の巨人)の制服、下の子に一期一振(刀剣乱舞)の衣装を着せたときもニコニコ動画で話題を呼びました(関連記事12)。

 そして子どもたちも大きくなった現在は、自分と長男も一緒に4人でフィギュアスケートに挑戦中。娘さんたちの滑走は、X(Twitter)で「氷上のフリーレンだ!」「エレガーント!」「髪もスカートもフワッと広がってきれい」と大きな反響を呼びました。

 反応には衣装の完成度から「母の愛を感じる」との声も多数。編集部はななかさんに、衣装作りの工夫など、詳細を聞きました。

―― お子さんのスケート用コスプレ衣装を作り始めたきっかけを教えてください

ななか 普段フィギュアスケートの練習に通っているスケートリンクでは、ときどきコスプレピクニック(@cospicnic)さんがイベントを開催してくれています。そこで、子どもたちに「やってみたい?」と聞いたところ、「やりたい」と答えてくれたのが始まりです。スケートしながらのコスプレなので、動きに耐えられる強度や露出対策などを考えていくと、競技用フィギュア衣装をアレンジするのがいいんじゃないかと考えて作り始めました。

―― モチーフはどのように選んでいますか

ななか まずは子どもたちが好きなアニメ、好きなキャラクターを選ぶのが第一です。ただ、下の子はウィッグをかぶるのを嫌がっているので、地毛を生かせるキャラを選んでいます。

―― 衣装作りでこだわっている部分をお聞かせください

ななか 基本としては、子ども服のサイズで作らなければならないので、全体のバランスを見ながら着丈や裾の長さを調整しながら作っています。そのうえで、アーニャの衣装は金の模様を豪華に見えるよう工夫しました。ステッチの部分も刺繍糸で手縫いをし、ラインストーンを置いてキラキラ輝かせています。

 ヨルさんの衣装は、アーニャと2人で並べるなら違う質感の布地にしたくて、ツーウェイの合皮布地を使いました。首周りはベージュのパワーネットに黒のラインを縫い付けて、安定して着られるようにしてます。スカートの切り返しもベアトップな位置で、長さもスケート靴の爪先が引っかからない程度にやや延長しています。ニーハイブーツはタイツに模様を描いた上に、自作のスケート靴カバーを着けてそう見えるようにしました。

 ただ、裏地にバラ柄の布地を使ったのに、仕立ててみると全く写真に写らなかったのは心残りです。各衣装にラインストーンを置いたのも、競技用衣装みたいにキラキラさせたかったからなのですが、動画ではうまく映りませんでした、ストーンの量や置き方の工夫など、まだまだ精進が必要だなと感じています。

―― スケートリンクのイベントに使ううえで、どのような工夫をされていますか?

ななか 動きに耐えられるように伸縮性のあるツーウェイ布地で作成しています。また、スピンやジャンプの際にスカートがきれいに広がるよう、全円形にアレンジしています。激しく動くとスカートが容赦なくめくれてしまうので、構造はレオタード込みです。

 フリーレンの衣装については、ケープも全円にしました。ケープとスカートの端にある金の装飾も、縫ったときに外円内円の差によるシワが出ないよう、全円に合わせて裁断しています。ベルトも衣装に縫い付けて、バックルはラインストーンを並べて表現し、衣装と一体化できるようにしました。

 アーニャの衣装も本来ならスモックみたいなワンピースなのを全円スカートのワンピースに構造を変えているので、上下の切り返しの位置を調整しながら決めました。

―― それだけ手が込むとなると、1着作るのには相当時間がかかるのでは

ななか 仕事と子育ての合間で作成しているので、作業時間が確保できず時間がかかってしまいますが、1着1〜2週間ぐらいです。作業時間をたっぷり取れれば3日程で仕上げられます。

―― Xでの反響について感想をお願いします

ななか 予想以上のバズりでびっくりしました。2月のイベント直後にも同じような動画は上げていたのに、どうして今回こんなことになってしまったのか……。赤ちゃん時代の衣装よりも反響は大きかったですし、何がバズるのか本当に予測がつかないなあと感じています。

協力・画像提供:ななか(@7ka)さん

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  2. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  3. /nl/articles/2412/12/news089.jpg フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. /nl/articles/2412/14/news081.jpg 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  5. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/14/news038.jpg 「釣れすぎ注意」 消波ブロック際に“カツオを巻いた仕掛け”を落としたら…… 驚きの結果に「これはオモロい!!」「こんなにとは」
  8. /nl/articles/2412/14/news063.jpg 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  9. /nl/articles/2412/14/news002.jpg 【今日の難読漢字】「男衾」←何と読む?
  10. /nl/articles/2412/15/news024.jpg おじいちゃん「昔はモテた」→孫は信じていなかったが…… “今では想像できない”当時の姿が140万再生「映画スターのよう」【米】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」