骨格標本士が魂を込めて作った“ヘビの標本”が250万再生 息をのむ完成形に「本当に凄い」「涙出る」「切なくて美しい作品」(1/2 ページ)

ヘビが苦手な人は閲覧注意。

» 2024年08月10日 08時30分 公開
[羽野源一郎ねとらぼ]

 依頼人のペットだったコーンスネークの骨格標本を作る動画がYouTubeに投稿されました。記事執筆時点で、この動画の再生数は251万回を超えています(ヘビの映像が流れます。苦手な人は閲覧注意です)。

コーンスネークのご依頼品。ペットとして飼われていた個体が亡くなり制作させていただきました。

飼い主さんから預かったコーンスネークの遺体

 動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「いのししの人」。骨格標本士である投稿者さんは、体の赤い模様が特徴的なコーンスネークの遺体を飼い主さんから預かり、標本とするため解体していきます。

ペットだったコーンスネークの骨格標本を作るため皮を取る 依頼を受け標本にする

 単に標本を作るのではなく、大切な“家族”が生きていた証を残すための作業。投稿者さんは、刃物を丁寧に使って遺体から皮を取りました。

 薬液の中でもみ洗うなどの工程を通じて、皮に付着している細かい体組織を除去。続いて長期保存できるよう、鞣(なめ)す作業を行います。一連の作業が終わると、コーンスネークの皮はきれいな1枚のシートになりました。

ペットだったコーンスネークの骨格標本を作るため皮を洗う まずは皮の処置
ペットだったコーンスネークの骨格標本を作るため皮を加工する きれいにしていく
ペットだったコーンスネークの骨格標本を作るため皮を加工する シート状になった皮

骨もきれいにする

 同様に骨も洗浄。この際、頭骨は体の骨とは分けて作業します。頭骨は、この標本が一緒に暮らしていた家族の物だと一目で分かる大事なパーツ。とりわけ丁寧に扱います。

ペットだったコーンスネークの骨格標本を作るため体の骨を洗う 体の骨もきれいに洗う
ペットだったコーンスネークの骨格標本を作るため頭骨を洗う 頭骨は最重要な部位

 ピンセットで頭骨に付着していた柔らかい組織をつまみ取り、あごの骨など5つの部位に分けて乾燥。洗浄が終わりアーチ状の細かいパーツとなった体の骨は、びんに詰め込みます。

ペットだったコーンスネークの骨格標本を作るため分解した頭骨 5つのパーツに分けて乾燥
ペットだったコーンスネークの骨格標本を作るため骨をびんに詰める 体の骨をびんに詰める

完成した3つの標本

 洗浄が終わったら、標本として仕上げる工程に入ります。シート状の皮をハサミで裁断したら、型紙に合わせて1枚のプレート状に加工。額へ入れて「皮の標本」として飾れるようにしました。

ペットだったコーンスネークの骨格標本を作るため皮をプレート状に加工 皮をプレート状に加工

 組み上げた頭骨も専用のケースに入れて保管。1匹のコーンスネークがこの世にいたことを伝える、3つの標本が完成しました。

完成したコーンスネークの骨格標本と皮の標本 3つの標本で生きた証を残す

 作業工程を映した動画には、「こんなにも丁寧に扱ってきれいな形で残してもらえるのすごくうれしいと思う」「弔い方についてあらためて考えさせられます…」「骨格だけではなく模様を残してもらえるのはすごくいいですね」「ご主人のところに帰って、これからずっと一緒なんだね」などの感想が寄せられています。

 いのししの人さんは、YouTubeチャンネルの他にTikTok(@inoshishinohito)とX(Twitter/@inoshishinohito)も運営中。ハリセンボンやヤツメウナギの骨格標本を作る様子を公開しています。

可愛いハリセンボンを骨だけにすると
インドホシガメの骨格標本#いのししの人 飼育していて亡くなった後のご依頼品です。
ヤツメウナギの骨格標本

画像提供:YouTubeチャンネル「いのししの人」さん

オススメ記事

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/10/news163.jpg 「えーー」「衝撃!」「食べれるんですか!?」 大沢たかお、“まさかの食事風景”にファンびっくり 「明日は雪かな」
  2. /nl/articles/2412/09/news077.jpg 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. /nl/articles/2412/09/news063.jpg 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  4. /nl/articles/2412/11/news042.jpg 「脳がバグるw」 妹の結婚式で乾杯音頭をとる兄、二度見必至の“完璧な正装”に「なんでやねんwww」「良いお兄さん」
  5. /nl/articles/2412/11/news006.jpg 毛糸でポコポコ模様を編んでいくと……「私史上いちばん可愛い!」完成品に称賛の声殺到! センス爆発のおしゃれアイテムが「目を奪われました」と話題
  6. /nl/articles/2412/11/news133.jpg ゴミ収集所をあさっていた保護猫、今でもギュウギュウだった首輪の跡が残り…… やす子が溺愛する猫の“衝撃のご褒美”に反響
  7. /nl/articles/2412/11/news074.jpg 「最新のガンダムです」→円熟味あふれるガンプラの登場に笑い 「ある意味うそは言ってないw」
  8. /nl/articles/2412/11/news014.jpg 初心者「ぶどうは紫で丸いっぱい描いとけば完成でしょ!」→“絵の先生”がちゃんと描いたら…… “段違いのクオリティー”になるコツが目からウロコ
  9. /nl/articles/2412/11/news012.jpg 「破格ですね!」 セカストで9900円→即買いした“メーカー不明品”に「超掘り出し物……!」と驚きの声
  10. /nl/articles/2412/10/news042.jpg えっ、これのどこが……? 「オシャレに見せかけたオタク部屋」の写真が「理想」「住みたい」と喝采浴びる 投稿者に話を聞いた
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」