「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」(1/3 ページ)

メルカリに見解を聞きました。

» 2024年08月31日 11時00分 公開
[ねとらぼ]

 8月頃から各地の小売店で欠品が続出している米。その一方、フリマサイトでは米が出品されるケースが目立ち、また禁止出品物に該当するとみられる商品が含まれていることから、SNS上では疑問の声も聞かれています。

米不足 フリマサイトに米出品、疑問の声も(出典:PIXTA

開封した米を袋に入れて販売するケースも

 2023年産の米をめぐっては、猛暑による流通量の減少やインバウンドの増加に伴う消費量の増加などを背景に、市場での在庫が減少。さらに、8月上旬に出された南海トラフ地震臨時情報や、8月下旬の台風10号を受けて「買いだめ」に走る消費者が相次ぎ、各地の小売店から米が消える状況になっています。

 8月29日、東京都内のスーパーを訪れると、米売り場からは米が消え、品不足のため商品がない状況を伝える張り紙が掲示されていました。そして、本来米が売られている棚で代わりに並べられていたのは、米を使ったカレーなどのレトルト食品でした。

 小売店から米が消える一方、フリマサイトでは国産米が販売されているケースが目立ちます。「メルカリ」では、「農家直送」と書かれた米や、店頭で袋売りされているような米が販売され、8月精米の山形県産「つや姫」合計10キロ分が1万1500円程度で売り切れたというケースもありました。

 ただ、こうした商品の中にはサービスのルールに違反しているとみられる商品も含まれています。メルカリでは安全性や衛生面の観点から「開封済みの食品」「消費(賞味)期限および食品表示が確認できない食品」といった出品物の出品を禁止しています。

 しかし、メルカリでは、開封した米をフリーザーバッグなどの袋に入れた商品や、掲載されている写真だけでは消費(賞味)期限表示が確認できない商品などが販売され、売り切れているケースが複数みられます。

米不足 メルカリに出品されていた米。フリーザーバッグなどの袋に入れた米も出品されている(画像は編集部加工)

 こうした米が販売されていることに、SNS上では「よくこんな米が売れてるなあ」「知らない人が小分けしたものなんて食べれない」「ほんま腹立つ」といった疑問の声も聞かれています。

メルカリ側の見解は

 こうした状況を運営側はどう捉えているのでしょうか。

 メルカリの広報担当者は8月28日、ねとらぼ編集部の取材に「出品物に関しましては、多様な価値観によるさまざまなご意見がある」としつつ、「(出品された商品が)禁止出品物に該当する場合には、商品の削除等の対応を行っている」と説明。一度開封した米を袋詰めの上で販売している米については、禁止出品物「開封済みの食品」に該当するとして、「確認次第然るべき対応を行っている」としました。

 一方で、「メルカリ上で販売されている米価については大きく高騰している事実は確認されていない」と説明。コロナ禍では、感染対策の必需品となったマスクの出品が規制されたという事例がありましたが、今回の米に同様の対策を取るかについては「個別の出品物に対する対応方針等については、本件に関わらずコメントは差し控えさせていただく」としています。

 米の品薄と市場での高騰が続く中、米の安定供給のために国の「備蓄米」を放出すべきだという議論もあり、大阪府の吉村洋文知事は8月28日までに、政府に対して備蓄米の放出を要望。ただ、政府は米の価格に影響を及ぼす可能性があるとして、備蓄米の放出には慎重な見方を示しています。

 9月は新米の出荷が本格的に始まることから、供給面での回復が期待される一方で、価格面では高騰が見込まれることも伝えられています。「令和の米騒動」が収まるのはいつになるのでしょうか。

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/22/news018.jpg 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  2. /nl/articles/2411/22/news184.jpg 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  3. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  4. /nl/articles/2411/23/news025.jpg 「大企業の本気を見た」 明治のアイスにSNSで“改善点”指摘→8カ月後まさかの展開に “神対応”の理由を聞いた
  5. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. /nl/articles/2411/05/news138.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  7. /nl/articles/2411/22/news205.jpg 松田翔太、憧れ続けた“希少な英国製スポーツカー”をついに入手「14歳の僕に見せてあげたい」 過去にはフェラーリやマクラーレンも
  8. /nl/articles/2411/22/news047.jpg 「行きたすぎる」 入場無料の博物館、“宝石展を超えた宝石展”だと40万表示の反響 「寝れなくなっちゃった」【英】
  9. /nl/articles/2411/23/news031.jpg スーパーで売っていた半額のひん死カニを水槽に入れて半年後…… 愛情を感じる結末に「不覚にも泣いてしまいました」
  10. /nl/articles/2411/22/news051.jpg 自動応答だと思って公式LINEに長文を送ったら…… 恥ずかしすぎる内容と公式からの手動返信に爆笑 その後について聞いてみた
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた