高級メロンの種を植え、4カ月育てたら…… 予想外の展開に「人生で初めてメロンを応援しました」「まるで魔法のよう」(1/2 ページ)
メロンにエールを送りたくなる。
食べ終わった高級メロンの種を植え4カ月もの間、手塩にかけて育てる様子をおさめた動画がYouTubeに投稿されました。記事執筆時点で11万回以上再生され、2000件を超える高評価を獲得しています。
高級メロンの種を植えてみた
投稿したのは、再生栽培などの家庭菜園に関する動画をYouTubeチャンネル「のりんご」で公開している「のりんご」さん。以前は食べた桃の種を植え、4年かけて育てた様子を見せてくれました(関連記事)。
そんなのりんごさんは今回、高級メロンの種を育ててみるようです。5月11日にメロンの種を植え、4日後には根が出た種を土に植え替えたところ、その6日後には立派な芽が出てきました。植物の生命力ってすごい。
順調に育つと思いきや、次から次へと困難が
その後は用意しておいた発泡スチロール箱のふたに丸く穴をあけ、メロンを植えたポリポットをセット。箱にはポリポッドの底がつかる程度の水を入れておき、根が伸びてきたら水の中に水耕栽培用の肥料を溶かし込んでいきます。
茎の先端部分を摘み取る「摘芯(てきしん)」をしたり、藻の発生を抑えるために発泡スチロールにアルミホイルを巻いたりしながらお世話をしていくと、58日目に黄色い花が咲きました。メロンには雄花と雌花があり、本来は実をつけるために人工授粉を行うそうです。今回はチョウやハチなどの昆虫が花粉を運んでくれたようで見事受粉に成功。雌花の将来メロンになる部分は、ほんのりと膨らんでいました。
その後ものりんごさんは容器をキレイにしたり、液体肥料を足したり、水面に浮かんだ油膜を取ったり、根を洗ったりと細やかなお世話を続けます。71日目には2つのメロンがなり、丸く膨らんできたことが確認できました。74日目にはつるを吊り下げて栽培する形に変更し、葉を食べてしまうウリハムシを見つけ次第駆除していきます。
80日目。水の中には水質の悪化を防ぐための「ろ過フィルター」を入れ、メロンには日焼けを防ぐための新聞をかぶせます。さらにどうしても発生してしまう「うどんこ病」対策のため、納豆菌液を作って葉に噴霧。メロンには大きなヒビが入っていますが、このヒビがネット(網目)になるのだそうです。
メロンらしい見た目になりました
90日目にはしっかりとネットが入り、すっかりメロンらしい見た目になりました。メロンはここまでとても順調に育っていましたが、94日目に台風直撃の予報が。なんとか苗を室内に避難させ、無事に台風を乗り切ることができました。
その後も105日目にはゲリラ豪雨に襲われ、110日目の夜には豪雨が降ってきて、メロンに雨が染みてしまいました。なんとか耐えてほしいという思いを込め拭いて乾かしたところ、翌日の111日目にはすでにメロンの甘い香りが漂っていたそうです。
連日降り続く雨に日々悪化するうどんこ病、さらにバッタに食べられて葉がボロボロになってしまうなど、メロンには次から次へと災難や困難が襲い掛かります。しかし驚くべきことに、116日目になってもメロンにはまだ雌花が咲いていたのでした。
121日目、種から育てたメロンはついに収穫の時を迎えました。のりんごさんによると、メロンはヘタやおしりにひびが入ると収穫の目安なのだとか。収穫した小さいメロンの重さは801グラム、大きいメロンの重さは1968グラムでした。
収穫後は甘みが均等に行き渡るよう、毎日向きを変えながら冷暗所で追熟するとつるが枯れておしりの部分がへこみ、メロンはついに食べ頃を迎えました。切ってみると小さいメロンはわたがほとんどなく、大きいメロンは水分がとても多いように見えます。
そしていざ実食。小さいメロンは可食部が少なく皮に近いため、甘さは控えめだったそうです。大きいメロンは水分が多く、ほんのり甘いメロンだったけれど、おいしかったとのこと。種から手塩にかけて育て、共にたくさんの困難を乗り越えてきたメロンの味はきっと格別だったことでしょう。
「人生の成長記録をみるようにハラハラしながら見てました」の声
動画には「人生の成長記録をみるようにハラハラしながら見てました」「この動画を見ると、このメロンを一気に複数作る農家さんがいるんだよな……と、また別の方面でリスペクトが湧いた」「人生で初めてメロンを応援しました。ありがとう御座います」「実際は手間と時間がすごくかかる作物の成長を短い動画で見れると、まるで魔法のようです」といった、たくさんのコメントが寄せられています。
のりんごさんの家庭菜園や再生栽培の様子は同チャンネルの他、X(旧Twitter/@noringo_ringo)にも投稿されています。
画像提供:YouTubeチャンネル「のりんご」
(三日月 影狼)
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