警察から大根を渡され“ある作戦”を宣言される……!? まさかの目的に「こういうユーモアセンスいいな」(1/3 ページ)
人に話したくなる最高のキャンペーン。
赤信号停車時に警官がくれた大根の真相は……? 大根にちなんだ“作戦”を伝える写真がX(Twitter)に投稿され、記事執筆時点で12万回以上表示されています。
根絶したいのは飲酒運転や交通事故
Xユーザーのgentilis(@G3NTI1IS)さんが投稿したのは、「今日はイカした案件があった」とのコメントともに、大きくて立派な大根と「大根絶作戦」と書かれたチラシでした。
さらに、「交差点の赤信号で止まったら警察とおばちゃんがやって来て『大根絶作戦中です。この後も安全運転で!』と大根をくれたのである」と説明がつづきます。なるほどわからん。
しかし、チラシをよく読むと“大根絶作戦”の詳しい説明が。それによると、飲酒運転や交通事故の根絶を目指し、交通安全の意識を高めるために実施している作戦として、「根絶」という言葉にからめて「大根」を配っているとのこと。
そして、この大根を食べるときにはぜひ交通安全の話題を挙げてほしいと伝えています。なるほど、これなら家族の集まる食卓などで話題にしやすそうです。
gentilisさんはこの投稿について、「俺は食する前から話題をここついったらんどに提供するぜ!!!!!」と意図をつづっています。
「こんな立派な大根丸々一本」「こういうユーモアセンスいいな」
大根のまさかの目的にリプライや引用リポストでは、「ほっこりする作戦ですね こういうユーモアセンスいいな」「こういうの流行らせてみんなも警察から大根をもらおう」「これウチの市でもやってて、弊社に発注が来るのだよね 仕事の合間にしれっと通りかかったフリをして貰ったこと何度かあるよw」「こんな立派な大根丸々一本もらえたら嬉しすぎて心穏やかに運転できそう」「大混雑になりそう」という反応が寄せられています。
また、他にも同じ大根をもらった人がいて、「飲酒運転の取り締まりかと思ったら大根絶作戦中ということで大根を一本頂きました」と投稿しています。
この作戦の発端について聞いてみました
同作戦を実施している宮城県玉造地区交通安全協会の事務局担当者によると、45年ほど前に鬼首地区の特産物である「高原大根」のPRを兼ねて、交通安全を呼び掛ける街頭キャンペーンを行ったのが最初だったとのこと。
それから毎年、秋の交通安全運動の際に玉造地区交通安全協会鬼首支部の行事として実施しており、いつからか「交通事故『大根絶』作戦」というネーミングになったそうです。
そして、大根を配っていたことから、ダジャレで「大根絶」となりました。ただし、発案者がよくわからないなど、今となっては不明な点もあるといいます。
配った大根の数はその年によって違っているため総数は不明ですが、毎年100〜150本ほど配っているとのこと。大崎市鳴子温泉鬼首地区は温泉地のため、このキャンペ−ンでは地元住民だけでなく、多くの観光客にも大根を配布しており、受け取ったドライバーからは、「大根で交通事故を大根絶、ユニ−クでわかりやすい」と大変好評だそうです。
担当者は、「大崎市鳴子温泉地区は、秋田県と山形県との県境に位置しており、物流の主要路線として毎日多くの車両が通行していますので、大根を見るたび、食べるたびに『交通事故大根絶』を思い出し、安全運転に努めていただきたい」と、この“大根絶作戦”に込めた思いを伝えています。
画像提供:gentilis(@G3NTI1IS)さん
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