ケイトスペード福袋をプロが調査したら…… ガチ過ぎる検証結果に「本当に勉強になる!」「購入の参考になります」(1/3 ページ)
分解しながらの解説はワクワクする……!
アメリカのブランド「kate spade new york(ケイト・スペード ニューヨーク)」の2025年の福袋を開封してプロのカバン職人が検証する動画がYouTubeで話題になっています。動画は記事執筆時点で19万回以上再生され、「色々勉強になりました」「購入の参考の情報として最高」などの声が上がっています。
ケイト・スペードの福袋をカバン職人がレビュー
投稿したのは、兄弟で革の財布やバッグを作っている「新進工房」のヒロさんとマサさん(@sinsinkobo)。職人目線での商品レビューや、革職人の基本的な専門知識などを発信しています(関連記事)。
今回の動画では、ケイト・スペード ニューヨークの3万5000円の福袋「ハッピーバッグ 2025」をレビュー。中身は財布、ハンドバッグ、ミニポーチ付きバッグの計3点で、全部で大体10万円相当のアイテムが入っていたようです。
まずは財布から見ていくと、縫製がきれいで、細めの糸を使った繊細な作りといった印象。福袋に入っている理由は、恐らく一部の塗料のはがれがあるからではと推測しています。
さらに糸を切って分解していくシーンでは、裁断面(コバ)や、隙間から見える部分の処理もしっかりしていると高評価。外からは見えない裏側のステッチの見栄えは良くないけれど、表側は絶対にきれいになるようにしているという工夫も見えてきました。
また芯材に関してのさまざまな工夫も。重なったときに厚みが出て不格好にならないように端は避けていたり、表側にシワが寄りやすいところは浮かして貼っていたり、ホックの裏などにはあて布も見つかりました。
作りを見ながら「ヨーロッパで勉強してきた職人さんがアジアナイズドしているって感じやな」といった感想が出るのも、同じ職人さんならでは。
バッグの出来は?
続いて白色のハンドバッグです。こちらはベロ部分にややシワが出ており、革の裁断部分によって塗装にシワが出やすいことがあるそうで、この商品はそれが理由で福袋入りしたのかもと推測。とは言え、コバに塗られたチョコ色が全くはみ出ておらずきれいで、ハンドルの付け根の補強もしっかり入っていました。
難しい底もきれいに縫われ、ステッチもきれい。さらにハンドルも手間のかかる芯材入りで、一部は手縫いと思われる箇所も。外側のポケットの強度を増すためのステッチなどは、言われないと気づきにくいですが、まさにプロの仕事です。
最後は、フェイクシアリングのもこもこ素材がかわいいミニポーチ付きバッグ。レビュー中には、こういったもこもこ素材で作ると、作業中に毛がかなり舞うため防塵マスクを付けないと大変という、実体験に基づいたエピソードも飛び出します。
実際に商品を見ていくと、ハンドル部分の補強もされていて、強度面もしっかりしている印象。ショルダーストラップを付ける部分のパーツは、糸を裏側から出してボンドで留めるといった手間のかかる作りをしていることも見て分かるとのこと。動画では他にも、バッグの底を斜めにカーブさせている理由なども話してくれています。
福袋全体の総評としては高評価で、10万円相当が約1/3の価格で手に入ることを考えると「めちゃお得やと思いますね」とまとめています。ケイト・スペードが好きな人ならかなり満足できそうです。
プロによる解説付きのレビューに、コメント欄では「ケイト・スペード好きなので嬉しいです!」「今回も面白かった」「商品紹介だけじゃない紹介方法が本当に勉強になる!」といった声から、「お財布は凄く手間かけて作られてるのですね。自分の持っている財布にも感謝しなきゃと思いました」「あまり興味がなかったのですが、解体で色々わかるので、良いです。次回、買ってみようと思います」なんて声も寄せられています。
新進工房のYouTubeチャンネル「新進工房【革職人の裏側】」では、他のブランドの福袋レビューも公開中。新進工房の作品紹介動画もあるので、是非チェックしてみてください! 情報はInstagram(@sinsinkobo)やX(@sinsinkobo)でも発信しています。
動画提供:YouTubeチャンネル「新進工房【革職人の裏側】」さん
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