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「世界一即戦力な男」菊池良さんをフジテレビがドラマ化 来年1月スタート

来年1月から新しい動画サイト「フジテレビ+」で無料配信。主人公・菊池を俳優・柄本時生さんが演じます。「家入」「イケダ」といったどこかで聞いたことある名前のキャラも登場するあたり、突っ込みどころ満載。

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 突然ですが、自称「世界一即戦力な男」として話題になった大学生の菊池良さんを覚えていますか? 就活のために自己PRサイトを立ち上げ、ネットで注目を浴びたあの彼です。そんな菊池さんをフジテレビがこのたびドラマ化することになりました。来年1月から新しい動画サイト「フジテレビ+」で無料配信します。

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菊池さん役の俳優・柄本時生さん(左)と菊池さん本人(右)です

 菊池さんが話題になったのは今年2月。Webサイトに経歴(「6年ほど引きこもり活動に従事」など)や謎のポエムを載せ、いかに自分が「即戦力」であるかを訴えました。「TOEIC 160点」の成績すらも「通常、試験というものは100点以上は取れないが、菊池は160という数字を叩き出した」と高く、高〜く自己評価。そのポジティブすぎる姿勢で多くのネットユーザーをポカーンとさせたのはご存知の通りです。

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「世界一即戦力な男」話題になりました

 菊池さんの元には多くの企業からオファーが届いたそうで、最終的にWeb制作会社LIGに内定。大学4年生となり来春に卒業を控える今は、LIGでインターン生として週3回働いています。そんな菊池さんをドラマでは俳優・柄本時生さんが演じます。役名もずばり本名と同じ「菊池良」。本人に似せるため、菊池さんが柄本さんに演技指導したそうです。写真を見ると、結構雰囲気似てる……!

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ドラマの公式サイトもオープン
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菊池さんによる演技指導も

 フジテレビの狩野雄太プロデューサーによると、脚本は菊池さんやLIGの協力を得て書いたそうで、実話ベースのエピソードとドラマ的な脚色が「半分半分」。LIGの岩上貴洋社長をはじめ、LIGの面々はドラマの登場人物として本名がそのまま使われています。また菊池さんがファンだという歌手の藤井フミヤさんが「本人役」でナレーションを務めます。

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LIGの岩上貴洋社長が砂浜に埋まるエピソードもこの通り再現
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俳優は小西遼生さん

 架空の人物では、グラビアアイドルの篠崎愛さん(AeLL.)が「菊池が尊敬するハイパーグラビアクリエイター:柊 桃子」役で妖精っぽく登場。さらに、菊池が唯一行くバーのマスター「家入」、バーの客で菊池の友人「イケダ」というキャラもいます。ん……家入?

 じつはこの「家入」「イケダ」というキャラは、起業家の家入一真さん、ブロガーのイケダハヤトさんの名前を借りて名付けたそうで、もちろん本人たちも承諾済み。キャラの家入はヒッピー風の格好をしていて、バーのマスターなのにお酒が飲めず、「少しウザったらしい所も」ある――という設定ですが、あくまで設定なので悪しからず!

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バーのマスター「家入」は、俳優の野間口徹さんが演じます
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収録現場での1枚。どんな風に物語に絡んでくるのかな?
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ドラマのヒロインは篠崎愛さんが演じます
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天使すぎる……!

 ドラマ化を決めたのは今年8月ごろ。狩野プロデューサーは企画に悩んでいたとき、菊池さんの話を知り、「とんでもない奴がいる!」と興味を持ったそうです。ネット発の物語を映像化した例は、フジテレビでドラマになった「電車男」などいくつかありますが、実際の人物を映像化し、しかも本名がそのまま役名に使われる今回のようなケースは珍しいかもしれません。

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狩野プロデューサー

 狩野プロデューサーによると、ドラマで伝えたいテーマは「1歩前に踏み出す勇気」。ネットで話題になっていたとき、菊池さんは何を考えていたのかなど、裏側もドラマに盛り込みました。「自分が思ったことを一生懸命やっていく姿」を描きたいそうで、「就職へのアンチテーゼではない」とのこと。「菊池さんを大事に描きたい。いじって終わりにはしたくない」と語ります。

 全10話。スマートフォンからも視聴してもらえるよう、1話は10分程度にまとめました。新サイト「フジテレビ+」で、お笑い芸人・大久保佳代子さんのトークバラエティーと並び、「目玉の1つ」として期待していると狩野プロデューサーは意気込みます。今後は地上波の深夜に1時間版を放送したり、BS・CS放送への展開も検討しているそうです。

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