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コミケのために各地から店長が集結 ベローチェ有明店、伝説の「ベローチェ店長オンリー」は実在する? → 実在します!

アベンジャーズ感のある有明店さんはコミケ戦士のオアシスだった。

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 ゆりかもめ国際展示場正門駅から徒歩1分ほどの場所にある「カフェ・ベローチェ有明店」。東京ビッグサイトから非常に近いということで、コミックマーケット開催時期には、いつもコミケに参戦する人々でにぎわいをみせています。

 そんな有明店にはとある都市伝説が。「コミケ時期の有明店には店長クラスの人材が集結する」――。めったに見られないその様相から、一部利用者の間では「ベローチェ店長オンリー」とも呼ばれているとかいないとか。ほ、本当なの?






 通常時以上の大混雑にも関わらず、スムーズな席案内に接客。多くのコミケ戦士から“神対応”と評される有明店ですが、本当に“精鋭スタッフ”が一つの店舗に集結する「ベローチェ店長オンリー」は存在するのでしょうか? 「カフェ・ベローチェ」を展開するシャノアールに直接お話をうかがいました。


―― 「コミックマーケット期間中の有明店には精鋭スタッフが集められるとのうわさがあるのですが、本当なのでしょうか」

シャノアール 担当者 「はい、首都圏の店長や地区長が集まり運営しています。もちろん有明店のアルバイトスタッフさんも勤務しています。理由としては、業務の熟練度が高く、運営がスムーズなためです」


 ……すごい! やはりウワサは本当だった! しかも首都圏の店長や地区長クラスが集結しているというから驚きです。アベンジャーズかな!!?


―― 「いつごろからコミックマーケット時期になると店長や地区長が有明店に集められるようになったのでしょうか」

シャノアール 担当者 「有明でのコミックマーケットが1996年から行われているようですが、その後の1998年3月に当店がオープンし、1999年ごろから営業時間の変更や店長・地区長での対応が始まったようです。また、開催中は午前4時から開店しておりますので、朝から入場に並ばれる方々にもご好評いただいております」

―― 「コミケ時の有明店はスタッフさんがかなり多いなという印象ですが、スタッフは通常時よりもどの程度増やすのですか?」

シャノアール 担当者 「通常の日は、時間あたり3〜5人(5人はピーク時)で営業していますが、コミックマーケット時期は、14人〜20人で運営しており 約4倍で営業しています。また、通常はアルバイトスタッフと店長での人数ですが、コミックマーケット時は業務の熟練度が高い人材での4倍となります」


 約4倍……! しかも「業務の熟練度が高い人材」が4倍。赤い彗星のシャアをしのぐ勢いではありませんか。強い、強いよ有明店さん!



―― 「コミケを想定した事前のトレーニングや打ち合わせなどはあるのでしょうか」

シャノアール 担当者 「コミックマーケットのためのトレーニングはしておりません。 打ち合わせでは、レジやドリンク作成、客席でのお客様の誘導など業務のポジションを決めたり、そのローテーションを考えたりしています。 社員が集まり店舗を運営する事が少ないので、私たちもお祭りの様な感じで楽しんで運営させて頂いております」


 混雑時の神対応は、“コミケだから”という特別なものではなく、日ごろの業務と経験の積み重ねだったのです。しかしながら、多忙で目まぐるしいに違いない店舗運営を「お祭りのような感じで楽しんでいる」とは……、感動せざるを得ません。うう、アツい。


画像 「カフェ・ベローチェ」ブランドページより

 ちなみに今後もコミックマーケット時期には“精鋭スタッフ”を有明店に集結させる予定で、「コミックマーケットは、夏季と冬季の開催ですので、冬はぜんざい、夏はかき氷などをご用意しております。外売りも行っています!」とのこと。ベローチェさんのホスピタリティ、そして優しさが心にしみいりますね。コミックマーケットという俺たちのビッグイベントの裏では、朝4時からもう一つの戦場、否、“お祭り”があったのです。

 コミケ前に英気を養うもよし、戦いに疲れたらホッと一息つくもよし、お祭りの後に友達と今回の戦果を語らうもよし。精鋭が集う有明店はコミケ戦士のオアシスなのかもしれません。


画像 取材にご協力くださったシャノアール公式サイトより

高城歩


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