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南極大陸の生物といえば、氷上で暮らすペンギンが有名。では、氷の下にはどんな生物がいるのでしょうか。オーストラリア政府の環境関連機関「Australian Antarctic Division」が撮影した海底の映像には、ピンク色の藻やココナッツのような形の海綿動物、クモのようなヒトデなどが暮らす不思議な世界が収録されています。
「Australian Antarctic Division」は南極海の調査を行う際に、ロボットを使って氷の下に広がる海中の様子を撮影。映像は海綿動物、ウミグモ、ウニ、ナマコ、ヒトデなどでカラフルに彩られており、多様な生物が生息していることが分かります。1年のほとんどのあいだ1.5メートルに及ぶ厚い氷が張り、嵐の被害を受けないため、豊かな生態系を維持しやすい場所になっているといいます。
しかし、二酸化炭素の増加に伴う環境変動の影響は非常に受けやすく、将来的にどうなるかは分かりません。空気中に出された二酸化炭素の一部は海に吸収されるのですが、水温が低いほどその吸収率が高く、南極海の海水は酸性化しやすいのだそう。さまざまな動植物が生息するこの氷の下の世界は、いつかなくなってしまうのかもしれません。
(マッハ・キショ松)
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