米The Washington Post紙が2月8日、タレントの渡辺直美さんに関する記事を掲載し、「痩せすぎの女性が多い日本で、渡辺はぽっちゃりしていて、それを誇っている」「ほっそりとしていなくても自分の身体に自信を持ち幸せになれることを示した」と絶賛しています。
記事ではWHO(世界保健機関)の統計を示しつつ、アメリカの34.9%に対して日本では3%しか肥満に分類されず、大柄な女性は確実にマイノリティーに属すこと、また、日本では多くの女性が危険なほど痩せており、政府のヘルスデータでは、20代の日本人女性の22%が標準以下の体重、または栄養不良に分類されると伝えています。
その中で、「体重を増やすことを推奨するのではなく、肉体の前向きさで勇気づけており、陽気で派手な色彩でメッセージを送っている」と渡辺さんがInstagramに投稿した複数の写真とともに紹介。それぞれの投稿のコメント欄には勇気づけられたとする女性からのコメントが見られるとしています。
渡辺さんは同紙のインタビューに「私は太めの女性が、自分自身を肯定できるように変わる手伝いをしたい」と信念を語っており、「日本の女性は変わってきている。多くの女性が自身を表現するようになり、以前のように何でもイエスと従うような女性は少なくなっている。また、強く自信に満ちた多くの女性を目にすることが私を成長させてくれる」と日本女性の変化にも言及しています。
同紙は、強く自信を持って生きてほしいと女性にエールを送る渡辺さんが「私は(フェミニストを公言している)ビヨンセみたいに強くない」と話しながらも、お笑いの世界も一般の日本社会も圧倒的に男性社会で、いまだに多くの女性が仕事を辞め家で料理を作る役割を務めており、ほかの選択肢もあってほしいと述べたことなどを紹介しました。
この記事が公開された同時期、アメリカで開催された第51回スーパーボウルのハーフタイムショーでライブを行った米シンガーソングライターのレディー・ガガ(関連記事)が、「お腹が出ていた」という理由で批判され話題になりました。ガガはこれらの批判に「私の身体のことが話題になってるみたいだから言っておくね。私は自分の身体を誇りに思ってるし、あなたたちもそうあるべき」と、全ての人が自分の身体を肯定すべきと主張していました。
日本よりも大柄な女性が多いアメリカでも体型で批判されることがあることを考えると、渡辺さんの存在は確かに日本にとってとても貴重なのかもしれません。
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