やしろあずきの調査―― ネット上で女性を演じる「ネカマ」って何なの!? 昔自分をだましたネカマと直接対決してみた(後編)(1/5 ページ)
現役ネカマに聞く、ネカマを見破る方法やネカマにだまされないための自衛手段。そして「悪のネカマ」の恐ろしい手口を公開。
こんにちは。やしろあずきです。
今回の記事は前回の続きとなるので、読んでない人はぜひ読んでみてください。
前回の記事、予想を超える反響でとても驚きました。うれしさより僕の最悪の黒歴史が大勢の人に読まれまくったという恥の方が大きかったですが。僕には。
さて、前回は「良いネカマ」「悪いネカマ」の存在、そしてネカマ内でもコミュニティーが存在していることなどネカマの文化や、彼らがどうしてネカマをするのかなどネカマの気持ちを聞き出すことができました。
後編では、前編でも取り上げた「悪のネカマ」の手口やネカマの見抜き方、被害の防ぎ方など、実用的な部分を取り上げていきたいと思います。
インタビューするのは前編に引き続き中学時代の僕の純情を弄(もてあそ)んだ現役ネカマ「Cecilia」です。
前半で食らった心の傷が癒えない僕ですが、後半も頑張ってインタビューしていきたいと思います。帰ったら寝込みそう。
それではインタビュー後編、開始です!
悪のネカマって基本的に何をするの?
「さて、後編では君みたいな悪ッるいネカマから身を守る方法など有意義な情報を全て聞き出したあげ句東京湾に沈めて終わろうかと思ってます」
「し……沈められてたまるか」
「まあまず『悪いネカマ』に関してなんだけど、どういったものか前編でもふんわりとは教えてもらったんだけど……具体的に言うとどんな悪事を働くの?」
「言ってしまえば詐欺みたいなモノですね。自分のことを女性だと偽り、周りの男性プレイヤーに(ゲーム内の)金品やアイテムなどを貢がせたりとか……そういう行為をわざと、つまり相手が自分に女性としての好意を持っていると自覚した上で行うのが悪いネカマだと思っています」
「なるほど。でも基本ゲーム内部なんだよな。リアル(現実)にまで影響を与えることはそんなないのか」
「甘い! そんなことはありません。ゲーム外にだって全然影響するんですよ。今よりは少なかったですが当時もアイテム課金、またゲーム自体の月額課金制などはありましたよね?」
「あった。ラグナロクオンラインも月1500円だったし」
「そういったものも貢がせるんですよ。悪いネカマは。ゲームの月額や課金アイテムなどを甘い声で『私これ欲しいなぁ〜♪(甲高い声)』って……プリペイドカード等送金方法は当時でもいくらでもありましたから。当時、月額料金を自分の囲いに払わせていたネカマなんて腐る程いましたよ。これ、完全にリアルにも影響してますよね?」
「そうだな……月額1500円って言っても1年通せば約2万円貢いでることになるもんね。あとその声はやめろ」
「というか、もっとひどい事例もたくさんありますよ……悪のネカマの中でも最上位のあたりになると、普通に月の家賃とかを囲いに払わせてるネカマとか知り合いにいましたからね。月13万ぐらい」
「はぁ!? 1人の人が13万も払ってくれるってこと!?」
「その人は複数のサーバでネカマをやってて、何人も恋人がいたんですよ。で、その人たちから月に決まった額をもらっていて、それを合わせて家賃にしていたようです。実家にお金がなくて生活が厳しい上京したての女子大生っていう設定だったので」
「うわぁ」
「まあ、リスク回避のために複数サーバでネカマしてるっていうのがプロですよね。面倒すぎて僕はそこまでできません」
「……しかし、それでもよくお金なんて渡すよね……会ったことだってないのに」
「まあ、これは後で話しますがうまいんですよね……自分を女性だと思わせるというか、うまく自分を下げ相手を上げて、男性の心を操るテクニックというか……」
「マンション買ってもらうために社長に媚(こ)びるキャバ嬢かよ」
「まさにそれです」
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