にゃるらです。「インターネットを守る翼竜」というコラム名に反し、インターネットについて全く触れないばかりか、今回でついに完全なアウトドア記事になりました。
ヤマノススメ
ヤマノススメは、先月までOVA「おもいでプレゼント」が劇場にてイベント上映もされていた大人気コンテンツです。1期2期が狂ったように再放送され、今期では1期1話の後に2期1話が放送されるという、初見おいてけぼりの強気な構成で絶賛再放送中。
今回はそんなこんなでヤマノススメの影響を受けたオタクたちが、作中に登場した山へ登山し死にそうになるレポです。自分のコラムとはいえ、わざわざねとらぼに掲載するような記事じゃなさすぎる。
聖地 飯能
ヤマノススメの舞台は天覧山のある飯能市。駅ではヤマノススメ聖地巡礼マップが配られる気合の入りようで、天覧山近くのコンビニ「タイムズマート」に至っては全面的にヤマノススメ仕様。
店員さんもかなりの強者なので、一発でヤマノススメオタクか観光客かを見抜きます。僕らも例に漏れず無念のオタクバレしてしまう羽目に。
店内には可愛らしいイラストが。小学生時代からヤマノススメにハマると、将来どんな百合オタクに育つのでしょうか。今から楽しみです。
本編で何度も印象的な登場をする天覧山から、更に奥の多峯主山まで登って大体3時間ほど。標高も登山初心者に優しい252メートル。まずは飯能と都内からのアクセスも良い高尾山(599メートル)から挑戦することをお勧めします。
三つ峠
さて、今回挑戦したのは一気に標高を上げて1785メートルにもなる「三つ峠」。ヤマノススメセカンドシーズン3〜4話の舞台です。
用意した装備は、
- リュックサック
- ジップロック入りのチョコレート
- 現地のコンビニで購入したパン
- 閉店セールで2万円が8千円になっていた登山靴
要はバッグと靴以外特別な装備なし。山頂は地上と10度近く気温が下がるので服装は厚着に。昼ごはんは山頂で食べたのですが、道中でかいた汗のせいでとてつもなく冷えます。替えの肌着とタオルは必需品。自分は用意していなかったので身震いする寒さの中で食事するハメに……。
新宿からバスで約2時間。三つ峠は富士山がきれいに見える事で有名な山でして、移動中もばっちり富士山が見えます。が、現実の富士山は思ったよりどうでもよかったので、特に撮影しませんでした……。
まさかの三つ峠駅でも即オタクバレ。飯能と違って一度しか登場していないのに、用意が良いですね。素晴らしい。
駅から登山道まで30分以上歩きます。日常生活で30分以上も歩き続けることはなかなかないので、この時点で大分帰りたい。途中で屋根中にアルミホイルを敷いている一軒家を見かけたのですが、三つ峠には毒電波の雨が降ってくるのでしょうか。
最初のイベントはゴツい岩石風の公衆トイレ。作中でも登場した印象深いスポットですね。登山道の手前に存在。
次に現れるのは「山はゴミ箱ではありませ〜ん」と、調子乗った男子小学生のような注意文が書かれている看板。一時間近く歩き続けた状態でこの文章を見せられる怒りはなかなかのもの。ヤマノススメに登場さえしなければ、誰かがへし折っていた可能性があります。
アスファルトで舗装された道を抜けると、ようやく登山道が。ここからは完全に山なので道の険しさも段違い。更に落ち葉のせいでどこが足場かわからなかったりと、都内の整備された道路がどれだけありがたいか実感。
オタクたちがハァハァ息を切らしながら数十分登ると「股のぞき」が。ヤマノススメ登場内でも屈指のえっちなスポット。木の間から富士山がのぞけるという場所なのですが、残念ながら曇って見えませんでした。
初めての本格的な登山で、まだ5分の1程度しか登っていないココで既に全員が絶命状態。登山道からここまでヤマノススメらしいスポットが全くないこともあり、モチベーション的にかなりの地獄。本編のあおいちゃんが吐露した「なんでこんなところに来ちゃったんだろう……」「つらい……帰りたい……」の泣き言が脳内で反すうします。
実際のあおいちゃんはもっと上の方で疲れ始め、股のぞきではうれしそうに富士山を見てはしゃいでいるので、オタクの体力は一般的な女子高生以下という結果に。帰りたい……。
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