Twitter上で8日、メディア関係者を名乗るアカウントが「Netflix、日本でのドラマ制作を断念。ドラマ部門を廃止。日本ドラマの世界市場流通に悲観とのこと」というツイートを投稿し、5000リツイートを超えるなど、注目を集めていた。これに対しNetflixの広報は「全く正しくありません」と完全否定するコメントを明かした。
「ドラマ部門廃止」という声が拡散されている件について、ねとらぼ編集部がNetflix広報に取材を申し込んだところ、「(Netflixは)アニメ分野に注力をしていくことを明らかにしていますが、それがゆえにLive Action(実写)作品に力を入れていかないという認識は全く正しくありません」「Netflixではこれまで日本発の『火花』や『深夜食堂』の他、『Dark』(ドイツ制作)や『Narcos』(フランス制作)等、各国のオリジナル作品が世界で広く視聴されており、当社日本オフィスでも引き続き実写オリジナル部門を重要部門と位置付けております」と回答。今後も継続的に日本でも実写作品を制作し、世界に向けて配信していくとコメントした。
Netflixは2017年度第3四半期決算で、2018年度にオリジナルコンテンツに費やす予算は70〜80億ドル(約7900億円〜9000億円)に上る予定であると発表していた(関連記事)。
Netflixからの回答全文
ご存知のように、Netflixはこれまでより更にアニメ分野に注力をしていくことを明らかにしていますが、それがゆえにLive Action(実写)作品に力を入れていかないという認識は全く正しくありません。
Netflixではこれまで日本発の「火花」や「深夜食堂」の他、「Dark」(ドイツ制作)や「Narcos」(フランス制作)等、各国のオリジナル作品が世界で広く視聴されており、当社日本オフィスでも引き続き実写オリジナル部門を重要部門と位置付けております。今後も継続的に、良質な日本の実写作品を制作、日本のみならず世界各国のメンバーの方々に届けていく考えです。
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