学生時代に「この人に会えてよかった!」という先生や「うーん、ちょっとどうなんだろう」という先生の思い出は、誰にもあるものかもしれません。高校時代に「教科書に書かれていることを黒板に写すだけ」という一方通行な授業に衝撃を受けたという漫画にさまざまな意見が寄せられています。
作者のMarina(@marina_mimicry)さんが高校1年生になったとき、初めて「教科書に書かれていることを黒板に写すだけ」という社会の授業を受け、衝撃を覚えたといいます。今まで、授業は「先生と生徒で作っていくもの」だと思っていたMarinaさんは、この一方的な授業に疑問を持ちました。
自分でどんどん質問をして、面白い授業にすればいいんだと意気込んでいた彼女はバンバン質問しますが、教室内がとてつもなく妙な雰囲気になったといいます。確かに年齢が進むほど、手を挙げて質問しづらくなりますね……。
友人にも指摘され、授業中に手を挙げて発言することは、自分のクラスでは当たり前ではないことを知ったというMarinaさん。それでもみんなで作れるような授業にしたいと、めげずに手を挙げました。同世代のクラスメイトと一緒に学び合えることに意味を見出していた彼女は、一生懸命早起きをして授業を受けていましたが……授業は変わらなかったのだそうです。
ついに、Marinaさんは先生に、なぜ自分たちに話しかけないのかと授業中に質問。そしてまたまた教室内は変な雰囲気に。気がつけば、みんな内職をしており、自分が浮いていることに気付いたのでした。このままだとヤバイ子だと思われていじめられるかも、と反省したものの懲りなかった彼女は、先生に1対1で聞こうと思い立ちます。これだけ熱意を持った生徒は素晴らしい!
Marinaさんから授業スタイルについて問われた先生は、初めは生徒に発言を求めていましたが、聞いてもらえなかったと告白します。先生は一方通行の授業をして、生徒たちは好きなことをして、「そして私は先生は給料をもらって、もうすぐ定年だ……だから、いいんだ。これで」と。
Marinaさんは、先生も初めは熱血だったのだろうけど、誰からも反応がない中で疲れてしまったのかもしれないし、どんな授業をしようともお給料は変わらないことが、この授業を作ってしまっていたのかもしれないと納得します。そしてあらためて「授業ってなんだろう……?」と疑問を抱くのでした。
漫画を読んだ読者からは「先生の問題だけでなく結局は生徒の姿勢かも。でなければ先生も頑張り損」「会社も一緒だと思います」など、教育だけでなく社会についても意見が寄せられています。
先生や学生の授業への姿勢、考え方、環境などが積み重なることで、一方通行な授業はできあがってしまったのかもしれません。先生も生徒も人間。相乗効果が生まれることもあれば、一方通行で退屈な授業を作り上げてしまうこともあるんですよね。筆者も高校生のとき、ある教科で「教科書を暗記すればテストでいい点が取れる」ことに疑問を持ち、後先考えずに白紙の答案を出したことを思い出しました。でも、もっと違った抗議の形があったのかもしれないと、この漫画を読んで反省。さて、授業ってなんだろう。
画像提供:Marina(@marina_mimicry)さん
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