次はいよいよ日本か ホンダのビジネスジェット機「HondaJet」がインドで型式証明を取得、アジア圏初・8カ国目(1/2 ページ)
HondaJetかっこいいなぁぁぁ。既存機をチューニングする「パフォーマンスキット」も発売。
本田技研工業(ホンダ)の航空子会社・ホンダ エアクラフトは10月16日、米国フロリダ州で開催されたビジネス航空ショー「ナショナル・ビジネス・アビエーション・アソシエーション(NBAA)2018」で、HondaJetのインドにおける型式証明を取得したと発表しました。
HondaJetは、2015年にデリバリーを開始したビジネス層や富裕層向けの小型ジェット機。主翼の上面にエンジンを置いた独特の「Over-The-Wing Engine Mount」形態、自然層流翼型、自然層流ノーズ、一体成型複合材胴体といった特徴を持ち、小型ジェット機としてクラス最高水準という最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能、静粛性、室内サイズ、航続距離を実現します。販売状況も好調(関連記事)で、2018年5月には飛行効率を高めた進化モデル「HondaJet Elite」(関連記事)も追加しています。
航空機を量産して飛行させるには、各国の機関から“設計について安全基準を満たしている”とお墨付きをもらう「型式証明」を取得する必要があります。HondaJetはこれまでに、米国のFAA(アメリカ連邦航空局)、EUのEASA(欧州航空安全局)に加えて、メキシコ、カナダ、ブラジル、アルゼンチン、パナマで証明を取得しています。今回のインド民間航空局での取得はアジア圏初で、計8カ国目。今後は日本、中国での型式証明取得に向けて準備を進めています。
併せて、既存のHondaJetの性能を高めるオプションパッケージ「APMGパフォーマンスパッケージ」も発売します。
APMGパフォーマンスパッケージは、従来のHondaJet向け性能向上キット。主に機体や主翼、水平尾翼の空力性能を改善し、空気抵抗の低減させる効果があります。ペイロード(最大貨物搭載量)で約45キロ増加、航続距離も185〜222キロほど延長できるとし、離陸に必要な滑走路の長さを短縮できることから「離着陸可能な空港も増える」としています。パッケージには機体の操縦性や安全性を高めるためのソフトウェア更新も含まれます。
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