メルセデス・ベンツの日本法人は2月14日、新型「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」を日本市場で発売すると発表しました。同日に受注を開始、デリバリー開始は2019年5月以降の予定です。
メルセデスAMGは、F1をはじめとしたモータースポーツ活動の他、メルセデス・ベンツの既存車種をベースに走行性能を高めた高性能スポーツモデルなどを展開するメルセデスのスポーツ部門。2014年から独自開発の高性能車「AMG GTシリーズ」も投入し、上級志向の顧客に向けて存在感を高めています。同シリーズには2ドアクーペの「GT」「GT S」「GT R」、オープンモデル「GT C」がありますが、“4ドア版”として新たに加わるのが今回のモデル「GT 4ドアクーペ」です。
近年、欧州メーカー各社が投入する「4ドアクーペ」と呼ばれるカテゴリーに注目が集まっています。クーペのスタイリングに、4ドアセダンの居住性や使い勝手を兼ね備えた、つまり「カッコよさはそのままに、居住性や使い勝手を損ねない、いいとこ取りの構成」を特徴とします。例えば、メルセデス・ベンツの「CLAクーペ」(関連記事)、アウディの「A7 Sportback」(関連記事)、BMWの「8シリーズ グランクーペ」を頂点とした“グランクーペ”モデル(関連記事)などがあります。
AMG GT 4ドアクーペもその名の通り、4枚ドアがあり、リアシートがあり、大人4人が乗れる車内空間と荷室を持つ、よくあるセダンファミリーカーと同じパッケージングです。しかしファミリーカーとは大きく違うところがあります。「走行性能」と「官能性」です。
最上位となる4リッターV8ツインターボエンジンを搭載するモデル(63 S 4MATIC+)の最高出力は、なんと639馬力(!)。0-100キロ加速は約3.2秒、最高速度は時速315キロ。4ドア車なのにスーパーカークラス、暴力的ともいえるブッ飛んだ走行性能を持ちます。
価格は3リッター直6ターボエンジン搭載の「43 4MATIC+」で1176万円(税込、以下同)から。最上位の4リッターV8ターボエンジン搭載「63 S 4MATIC+ Edition 1」は2477万円からです。まさに「ナントカの皮を被ったアレ」「やるときゃやる」。いろいろな意味でこれが最強、理想とする人は多そうです。
併せて、2ドアのAMG GTシリーズも2019年モデルに刷新。ニュルブルクリンク北コースで7分4秒632のラップタイムを記録した、最強仕様「AMG GT R PRO」(関連記事)も国内20台限定で販売します。
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