名車「2CV」の再来? チョロQみたい シトロエンのちっちゃかわいい新EV「Ami One」が超便利そう
スマホが鍵代わり、欧州では16歳以上ならば免許不要で乗れるー。
フランスの自動車メーカーであるシトロエンが、超かわいい小型EV(電気自動車)のコンセプトカー「Ami One Concept」をジュネーブモーターショー2019で発表すると予告。数本のコンセプトムービーをYouTubeで公開しています。
Ami Oneは全長2.5メートルの小さなEV。日本車でいえば、かつて「1台分のスペースに2台縦列駐車できる」というCMを放映していたチョロQのような車体のスズキ・ツイン(2735ミリ)よりもさらに小さいのですね。航続距離は約100キロ、最高速度は時速45キロと仕様は控えめですが、これは欧州基準で16歳以上ならば運転免許なしで乗れる「マイクロカー」という区分での実現を目指しているためです。
Ami Oneは個人で所有するクルマではなく、シェアリングサービスなどの「共有利用の車両」に特化して開発が進んでいます。分単位のカーシェア、日単位のレンタカー、年単位の長期リースまで柔軟に利用できるよう「自然な共有」を見据えた機能を搭載します。例えばクルマの鍵は、スマホアプリなどで認証を済ませた(会員証となった)スマホで車体のQRコードを読み取れば開きます。スマホと連携する車内インフォテイメントシステムなど、移動を快適にする装備も完備します。
それにしても車内外ともに個性的でオシャレなデザインです。中も意外に広々で、屋根は手動で開けられるキャンバストップになっています。よく見るとドアは左右で、バンパーは前後でそれぞれ同じパーツを使っており、効率的なコストダウンもしっかり意識した設計なのも逆に印象がよいです。Ami Oneは、クルマへの意識や使い方が大きく変わりつつある現代において、かつて第二次世界大戦後のフランスのモータリゼーション(自動車の大衆化)を担った名車「シトロエン・2CV」に通じるものを感じます。
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