「スーパーカースタイルのままオフロードも行けるぜ!」!?!? イタリアのスーパーカーメーカー、アウトモビリ・ランボルギーニ(以下、ランボルギーニ)は6月4日、オフロード走行を楽しむためのコンセプトカー「ウラカン ステラート(Sterrato)」を発表しました。
ステラートはイタリア語でダート(路面)などの意味があります。ベース車は、高出力のV型10気筒NAエンジンを備えた高性能スポーツカー「ウラカンEVO」(関連記事)。こちらに時速300キロで走行できるというランボのSUV「ウルス」(関連記事)で得られたノウハウを投入し、スーパーカースタイルのままオフロード走行性能をガツンと高めました。お、おう……。
ランボルギーニは今回のウラカン ステラートによって、オンロードのスーパースポーツ性能だけでなく「オフロードを運転する楽しさ、どこまでもランボの性能と情熱で走れる楽しさ」を提案するとしています。「スーパーカースタイルのまま」がポイントだそうです。
ステラートはウラカンから車高を47ミリ高め、足回りの前後トレッドを30ミリ広げ、特注の20インチホイールを装備した上で、動的車体制御システムでランボルギーニ車の“頭脳”となる「LDVI(Lamborghini Dinamica Veicolo Integrata)」をオフロード走行用に改良して走破性を高めています。この他にフレームを数本のアルミバーで補強しつつ、エンジンをダート路面の砂や石から保護する装備、そしてルーフとノーズに高輝度の補助ライトも搭載します。
エンジンはウラカンEVOと同じ、最大640馬力を発生する5.2リッターのV型10気筒NA。一体誰が望んだんだと一瞬思ってしまいますが、「スーパーカースタイルのまま、オフロードも、どこまでも行けるぜ!」というスゲーマシンなのは間違いないでしょう。
かつて世界ラリー選手権(WRC)でスーパーカースタイルの「ランチア・ストラトス」(関連記事)がオフロードをブイブイかっ飛んでいた時代もありますし、このスタイルでWRCやダート競技に参戦でもするとしても面白いかもしれません。世界は広いです!
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