海外のとあるスーパーの駐車場で、どこからどう見ても「バナナ」にしか見えない謎のクルマが目撃され、ネット上で注目を集めていました。
「週末にウォルマートでバナナのクルマを見た」と添えて海外掲示板に投稿された1枚の写真。そこには駐車場のスペースに停まった巨大なバナナが映し出されています。うん、美味しそう。
しかし、写真をよく見ると……巨大なバナナの前後にはタイヤが取り付けられており、ゆるやかなカーブを描いた上部には座席のようなもの、そしてドライバーらしき人間の姿も確認できます。え、これ走るの!? 本当に!?
びっくりするかもしれませんが、この「バナナの形をしたクルマ」はCGやコラ画像などではなく、実在するカスタムカー。アメリカ・ミシガン州に拠点を構えるThe Mutant Brothersという企業向けのPRカー制作を手がける4人組のクリエイターチーム「The Mutant Brothers」が数年前に作ったもので、その名も「The Big Banana Car」。
1993年式のフォード「F-150」というピックアップトラックをベースに、約2年の月日と2万6000ドルを費やして制作。「世界で最も馬鹿げた男が乗るクルマ」をテーマに、思わず「美味しそう」と感じてしまうほどリアルに作り込まれたバナナのボディから、フレームや座席レイアウトまで、シャシー以外ほぼ全てを再構築して作り上げました。
投稿された写真には、2016年ごろに国内外のメディアで取り上げられたこともあって「ビッグバナナカーだ!」とすぐに気がついた人もいて、「オハイオで見たことある」「俺それに乗ったことあるよ」といった目撃情報や体験談も寄せられていました。乗ったことあるのちょっとうらやましい……。
ちなみにThe Big Banana Carの最高時速は約138キロほど。意外と速い。
(春山優花里)
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