タランティーノの代表作「パルプ・フィクション」の原案者であるロジャー・エイヴァリー(Roger Avary)さんが、「映画 この素晴らしい世界に祝福を! 紅伝説」に最高評価の☆5レビューを投票し海外の映画ファンやアニメサイトが騒然となっています。その評価たるや、「私のこれまでの映画体験中でも最高の1つ。映画はこの作品のために発明されたと言っても過言ではない」とのこと。何かすごいことになっちゃってるよカズマさーん!
「映画 この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説」は、暁なつめさんのライトノベル「この素晴らしい世界に祝福を!」(このすば)が原作。2016年に1月にテレビアニメ第1期、2017年1月に第2期が放送され、今回の映画版は2期の続きの話となります。紅魔族「めぐみん」の故郷に主人公のカズマたち一行が訪れるというストーリー。
同作は主人公の佐藤和真(カズマ)のゲスネタやお色気ネタが多く、かなりコメディー色の強い作風です。さらに、この「紅伝説」は映画ということもあり、テレビアニメ版以上に女性陣の胸部が“ゆるんゆるん”に動いていたと出演声優陣も認めるパワーあふれる作画に仕上がっています。そんなまさに「日本の深夜アニメ」感強い作品に、米映画界の大物であるロジャーさんが最高評価のレビューを投稿してしまったものだから一部のファンたちは大騒ぎとなりました。
ロジャーさんがレビューを投稿したのは映画専門SNSのLetterboxdで、今までに投稿した映画レビューは800件弱。その中でも、最高評価の☆5を与えたのは87作品のみです。
ロジャーさんは日本のアニメ作品に対するレビュー数自体が少なく、ラインアップ的に「このすば」がかなり浮いています。「このすば」以外で☆5評価を投稿した日本のアニメ作品は「となりのトトロ」と「魔女の宅急便」のみ。つまり、「このすば」は「となりのトトロ」「魔女の宅急便」と並ぶ作品であるという評価です。並んじゃうのか……。
この衝撃の評価に海外アニメニュースサイトなどは次々に「ロジャー・エイヴァリーがこのすばに最高評価」の記事を掲載。さらにロジャーさん自身がこれらの記事をリツイートしており、全力でフォロワーに「このすば」視聴を勧める日本のアニメファン的なムーブを見せています。やってることがガチ勢やんけ!
また、海外ファンからの「一番好きなキャラは誰ですか?」の質問に、「めぐみんだね。なぜなら、彼女は私の娘と誕生日が同じなんだ」と回答するなどファンと交流する姿も。やはりめぐみんなんだなぁ……。
世界にはばたけ、めぐみんとエクスプロージョン。フォーエバーこのすば。世界が認める「紅伝説」は、現在も一部の劇場で上映中です。
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