advertisement
国際協力機構(JICA)と小学館が協働し、人身取引の実態を描いた漫画を制作しました。タイトルは『わたしをとりまく世界の話』。JICA公式サイトにて無料で読むことができます。
主人公はタイの片田舎に住む17歳の少女・シリアット。病気の両親に代わって家族を支える彼女でしたが、工場の少ない給料では生活もギリギリ……。そこでバンコクに住む昔なじみの女性・メイに仕事の相談をします。
都会で働けば、家族の生活が楽になり、自分も少しオシャレができて、妹たちをいい学校に入れてあげられる。そんな希望を胸に、旅費や仲介料を借金で工面したシリアット。紹介された「レストラン」へと向かった彼女を待っていたのは、地獄のような「売春宿」でした。少女はだまされ人身取引の被害者となってしまったのです。
同作を執筆したのは、累計300万部突破のコミック『深夜のダメ恋図鑑』を著書にもつ漫画家・尾崎衣良氏。JICA全面協力による取材を元に描かれました。人身取引の世界での被害者は年間約10万人。売春・強制労働・臓器の摘出などの被害が報告されています。
同漫画は、2月5日発売の「姉系プチコミック」3月号(デジタル版は2月8日より配信)にも掲載予定。被害者の約70%は女性で、返せない額の借金を背負わされ、監禁・暴力・性暴力で人権をふみにじられています。
(高橋ホイコ)
関連記事
- YouTuberの企画“聖夜にデリヘル嬢と一晩過ごす様子を動画化”が「人として最低」と批判殺到 怒り心頭のデリヘル代表者に取材
「一歩間違えれば誰かの人生を破壊していた」と怒りをあらわにしました。 - ヌード、あるいは手術体験告白で 米国で続々成立する中絶禁止法、エマ・ワトソンら海外セレブの抗議投稿相次ぐ
アラバマ州で同法案に賛成したのは25人の白人男性。 - 読売テレビ「ten.」の一部コーナー放送休止を発表 「人権に関して強く意識すべき放送局である当社がこのような事態を招いた」と謝罪
読売テレビの公式サイトトップにお詫び文を掲載。 - 「純粋な男?」歩行者に胸触り質問 生放送でコメンテーター激怒「個人のセクシャリティにそういう形で踏み込むべきじゃない」
【追記】ローカル番組ながらSNSで話題に。 - Facebookで17歳の「花嫁」がオークションに 国際NGOが政府に調査求める
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.