脳が理解することを諦める、氷をヒロインにした漫画がこの世に誕生してしまいました。漫画案を編集さんと相談している段階からいろいろとおかしい……!
漫画家のおたみ(@otamiotanomi)さんが、少年サンデーの編集さんにLINEを送り、読み切り漫画のネタを提案。普段冷たい子が、ふと優しさを見せる……そんなベタなツンデレヒロインの話かと思ったら、物理的に冷たい「氷」が“ちゃん付け”で登場します。出身が製氷機の女の子(?)とか初めて見た……。
氷ちゃんを「すべすべの肌です」と推すおたみさんに対し、「そりゃ全面ね」と返す編集さん。続けて「保湿すごいんです」の言葉にも、「元水だからね」と冷静にツッコミを入れ、さらに
編集さん:ヒロイン人間にしてよ 氷に感情移入できないでしょ
おたみさん:触れると冷たいじゃないですか
編集さん:それ感情じゃなくて触感だから
と、的確に返していく編集さん。しかし最後には「とにかく!このヒロインがふと見せる優しさを描きたいんです!」とお願いするおたみさんの熱意を買い、1エピソード描いてもらうことに。編集さんの心の広さがハンパじゃない。
そうして完成した漫画が、氷をヒロインにした3ページ漫画です。――高校3年生の佐伯美誠(立方体の氷)は、プリントを後ろに回してもくれず、ひと言も口を利いてくれないクール女子。するとある日、彼女の態度に冷たさを感じていた男子が、なぜか寒さを感じ、風邪を引いて倒れてしまいます。
保健室に運ばれた男子ですが、目を覚ますとなんと頭の上に佐伯さんの姿が。「体で僕の熱を冷まして……ありがとう」と涙する男子……さらに偶然そこで「佐伯さんはみんなのプリントが濡れないようにあえて触れなかったんだ!」という、彼女のクールさの裏にある優しさにも気づくのでした。……なにこの王道なようで高度なツンデレ漫画は!?
ちなみに男子の熱を冷ましたラストには、佐伯さんが解氷しており、思わず編集さんもLINEで「溶けてる溶けてる」「佐伯さん小さくなってる」とツッコミ。最後におたみさんが「一時的な転校だと思ってください」と返すと、「そっか、寂しいね なにも言わず水臭いね」「水ですから」というやり取りが。誰がうまいこと言えと。
おたみさんによる斬新な発想の同漫画は「#おたみのお頼み」シリーズの1つで、Twitterで「ギャグセンス高すぎ」「めちゃめちゃ笑ったw」と話題に。また読者からは「編集さんのツッコミ好き」「このやりとりを書籍化してほしい笑」と、LINEのトーク含め人気を呼んでいます。第1話〜3話までと最新話(LINEトーク付き)は、小学館の漫画サービス「サンデーうぇぶり」でも読むことができます。
画像提供:おたみ(@otamiotanomi)さん
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