レクサスは、高級スポーツセダン「GS」を2020年8月に生産終了すると発表しました。最後の特別仕様車として「Eternal Touring」を6月1日に発売します。価格は750万円(税込)からです。
GSは、トヨタ「アリスト」のレクサス版として1993年に登場。日本でレクサスブランドの展開が始まった2005年には、3代目GSが第1弾として発売されました。
現行型は2012年登場の4代目。今やレクサスの顔として定着した「スピンドルグリル」(関連記事)を初採用したモデルでもあり、2015年には「日常からサーキットまで走りを楽しめる」という高性能化したスポーツ仕様の「GS F」も登場しました。
レクサスのセダンラインアップにおいては、GSは最上位モデル「LS」に次ぐポジションでしたが、それぞれ方向性は大きく異なります。偉い人の送迎に使う運転手付きのショーファーカーとされるLSに対し、GSは自分でハンドルを握っても楽しめるドライバーズカーとして、高級スポーツ路線で作られてきました。
一方レクサスセダンの2番手としては、長らく日本市場には導入されていなかった「ES」(関連記事)という静粛(せいしゅく)性や快適性を重視したFFの高級セダンが2018年に初上陸。GSはナンバーツーの座を明け渡す形での引退となります。
最後の特別仕様車となる「Eternal Touring」は、長距離のドライブ旅行を楽しむグランドツーリングカーとして歴代GSに込められてきた思いを表現した仕様といえます。
通常モデルに対して、スポーツグレード「F SPORT」用のスピンドルグリルやアルミホイールに専用のブラック塗装を施し、グリルフレームやガーニッシュも漆黒メッキでまとめた「渋い大人のスポーツセダン」に仕立てました。
落ち着いたルックスに鮮やかなオレンジのブレーキキャリパーが映え(GS450h/GS350)、走行性能の高さと秘める迫力をさりげなく主張します。
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