ヤフーのスマホナビアプリ「Yahoo!カーナビ」に、ドライバーの走行距離や安全運転度合いを計測し、可視化する新機能「ドライブ記録」が追加されました。
ドライブ記録は、アプリ利用者の運転状況を記録して「累計走行距離」や「ドライブランク」などを可視化する機能です。アプリ利用者に自身の運転記録や特性を知ってもらうことで継続的な安全運転を促します。
累計走行距離のステージは運転した走行距離に応じて成長します。ドライブランクは、アプリで記録した運転特性データを基に自身の運転を評価してくれます。「急アクセル」「急ブレーキ」「急ハンドル」「走行中のスマホ操作」「なめらかなアクセル」「なめらかなブレーキ」「なめらかなハンドル操作」の7つの項目で評価し、DからS評価までの5段階で示します。
こういった状況を可視化することで自身の運転特性を気付かせ、利用者の継続的な安全運転を促すのが狙いです。
また、安全運転に努めて評価されたドライブランクを「自動車保険料の低減」にもつなげます。ソニー損保の自動車保険「GOOD DRIVE」への導線を設け、同保険が用意する「事故リスクが低いドライバー向けキャッシュバック」の見込み率を表示。保険料がどれくらい安くなるかを確認できます。
ソニー損保が行った実証実験によると、運転傾向と運転に関する状況やアドバイスを提示し、ドライバー自身に認知させることで15.3%の事故リスク削減効果があると推定されます。ヤフーは今後もYahoo!カーナビへの機能拡充を進め、アプリも軸にしてドライバーの安全運転意識を高めつつ、事故のない社会を目指すとしています。
客観的な運転特性データと自動車保険を連携させた商品には、コネクテッドカー機能と連携したトヨタ純正ナビシステム「T-Connectナビ」(関連記事)、損保ジャパンとナビタイムによるスマホナビアプリ「ポータブルスマイリングロード」なども存在。自分はいつも安全運転していると思いつつも、客観的なデータとして分かり、そしてそれが明確なメリットとして実感できるならば、より安全運転に努める気になりそうです。
(カナブンさん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「安全運転ならば保険料安く」 トヨタ、コネクテッドサービス対応の純正ナビ「T-Connectナビ」に新モデル
ナビ装着で「コネクテッドカー」に進化。 - 「約2%減」ヤフーが東京五輪交通規制実験の分析結果を公開 目標に遠く及ばず
Yahoo!カーナビのプローブデータから分析。大会組織委の目標は首都高30%減/一般道10%減です。 - 「あなたも加害者になる可能性がある」 なぜ人は「あおり運転」をしてしまうのか?
岡山トヨペット制作の啓蒙動画が秀逸。気持ちを落ち着けるアンガーマネジメントもぜひやりましょう。 - 現在の自動車安全装置は完全自動運転じゃない 国民生活センターが注意喚起
所有者の2割弱が理解していない。 - エヴァのカーナビ登場 「渋滞、逃げちゃダメだ! 逃げちゃダメだ! 逃げちゃダメだ!」
エヴァンゲリオンパイロットの気分で走れるカーナビが登場。自車位置を示す画面のアイコンは初号機、零号機、2号機から選べるぞ。