中央分離帯や道路の合流地点などで「黄色い縦長の箱の信号機っぽいやつ」が点滅しているのを見かけたことがあると思います。
写真を見れば「ああ、あれね」となる道路設備ですが、名前までは知らない人、ましてや特別に着目したことなどない人がほとんどではないでしょうか。
名前は「ブリンカーライト」と言います。ふと気になって街を探してみたところ、統一規格の設備と思いきや、実は意外とたくさんの種類があることが分かりました。
漫然運転ドライバーへ注意を促す「ブリンカーライト」
ブリンカーライトは、一般道、高速道路の中央分離帯や道路の分岐部、橋のたもとなど、事故につながる障害物がある場所や見通しの悪い場所に置かれる設備です。障害物表示灯とも呼ばれ、多くは上下2つのランプが交互に点滅して「漫然運転ドライバーへ注意を促す」のが役目です。
本体の形状やランプの大きさはさまざまです。一体型、分離型、2灯型、1灯型、日よけあり/なし、旧式のランプ形/LED型、さまざまな種類のものが道路設備機器メーカー別にあるようです。
箱の色は「黄色」が一般的ですが、黒や茶色、黄色と黒の警戒色バージョンなどもあります。
点灯・点滅仕様は1分間に30〜120回程度の間で調節ができるものが多く、発光色も明確に規定されているものではないようで「オレンジ」が主流ながら、白や赤もあります。
近年ではソーラーパネルを搭載したLED型のモデルも出てきており、ブリンカーライトも進化を遂げています。電源確保が楽ならば、設置性やメンテナンス性も良好そうです。
普段、無意識にお世話になりつつも特に気にすることはないブリンカーライトですが、設置場所、メーカー、年代によってさまざまなタイプがあるのですね。
ともあれ、これがある場所は「障害物があるので注意して! ぼーっと運転していると危ないですよ。気を引き締めて!」ということ。皆さんもどうか安全運転を。普段何げなく通る道路も、運転や散歩の際にちょっと気にしてみると、何か新しい発見があるかもしれませんね。
(少年B)
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