ハーレーダビッドソンが2021年春、初の電動自転車(e-bike)「Serial 1」を発売します。
ハーレーは2020年10月、電動自転車の製造・ブランド展開のための別会社Serial 1 Cycle Companyを設立。Serial 1はその第1弾として、自転車にエンジンを乗せた“黎明期のオートバイ”のようなレトロデザインのe-bikeとして登場します。これは1903年に発売したハーレーダビッドソン最初のモデル「Serial Number One」をオマージュしたものとしています。
黒く武骨なフレームに太いホワイトタイヤ、バネ付きの革製サドル、昔の自転車然としたレトロなスタイルです。
しかしよく見ると、電動ユニット、バッテリーや灯火類がデザインを崩さないよう自然に溶け込んでおり、注油がいらないベルト駆動式でディスクブレーキも前後に搭載。美しいデザインとともに走行性能や安全性に沿った現代的仕様もしっかり備えることが伺えます。
仕様詳細や価格、日本発売の有無などは現時点不明。公式サイトでは11月16日9時(現地時間)までのカウントダウンを行っており、2020年11月16日23時(日本時間)に詳細情報の公開が予告されています。
【更新 2020年11月16日】
投入モデルは4種類、2021年夏発売
第1弾投入モデルはクロスバイク/シティサイクルスタイルの4種類。時速約45キロ(時速28マイル)までアシストする高速型の「RUSH/CTY SPEED」、時速約25キロ(時速20マイル)までアシストする標準型の「RUSH/CTY」、RUSH/CTYに乗り降り利便性を高めたステップスルー型の「RUSH/CTY STEP-THRU」、太めのタイヤでタフなMTB型とした「MOSH/CTY」です。
それぞれ250W出力/最大トルク90Nmのモーターユニットを備え、RUSH/CTY(SPEED)は容量706Whのバッテリーで最大185キロ(115マイル)、RUSH/CTYは容量529Whのバッテリーで最大105キロのアシスト走行を可能とします。フレームサイズはS、 M、L、XLの4種類用意し、重量はRUSH/CTYのLサイズで約21.9キロ。
価格はRUSH/CTY SPEEDが4999ドル(約52万円)から、同じくRUSH/CTYが4499ドル、RUSH/CTY(STEP-THRU)が4399ドル、MOSH/CTYが3399ドルからです。
それぞれ2021年春に米国/EU市場で発売予定。日本市場投入は2020年11月現在未定です。日本発売時は「アシストは時速24キロまで/時速10キロ以下で人力の2倍までの補助/速度が上がるにつれてアシスト比率を落とす」といった電動アシスト自転車における法規制に沿って展開するものと思われます。
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中には「正直ハーレーっぽくないかも……」なスタイルのモデルも。