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「プリキュアがんばれー」を禁じられた子どもたちにこそ「映画プリキュアミラクルリープ」が必要な理由サラリーマン、プリキュアを語る(2/2 ページ)

映画プリキュアミラクルリープ、本当に良い映画なのです。もっともっとたくさんの人に見てもらいたい!!

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子どもにも分かりやすい「タイムリープ」

 子どもの反応が良かった要因の一つに「タイムリープ」の物語であったこともあるかと思います。子どもにとって「1日が繰り返されるストーリー」は初めての体験で新鮮に映ったことでしょう。

 事実、作中で時間が巻き戻ったときに劇場の子どもが「あ! 戻った」「また同じ日になった!」と小声でお母さんに語り掛けているのを何度も聞きました。

 子どもには難解かと思われがちな設定が、キュアグレースの視点を通して描くことにより分かりやすく演出され、何度も同じ日が繰り返されることで日常シーンとアクションシーンが交互に展開され、中だるみさせない作りにもなっていたのです。

 ただ、その「キュアグレース視点」で物語が進行するため、変身前の先輩プリキュアたちの描写がやや少なめだった感は否めなく、もう少し薬師寺さあやちゃんの活躍を見たかったという個人的な問題はありました(?)。

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タイムリープものを子どもにも分かりやすく描く

キレッキレのアクション

 今作は、例年にも増して「アクションがキレッキレ」なのです。変身バンク職人、板岡氏がキャラクターデザインと作画監督を務めていることからも推察されるように、そのアクション一つ一つの動きが最高にカッコイイのです。

 個人的には中盤の「キュアスターの空中での腰の入ったスターパンチ」の動きが最高でした。

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キュアスターの腰の入ったおうし座スターパンチ

 終盤、みんなの思いを受けたスーパーグレースvsラスボスの超絶アクションシーンも必見です。最終フォームって不思議ビームを撃つだけだと思いがちじゃないですか。違うのですよ。スーパーグレース、滅茶苦茶かっこいいアクションをしまくるのです。熱い挿入歌をバックに繰り広げられる超絶アクションに、2つ隣で見ていた親子もスクリーンにくぎ付けになっていました。

 アクションシーンもここ数年のプリキュア映画でもトップクラスのすごさなのです。

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スーパーグレースのアクションがすごい

エンディングまで飽きさせない

 もう一つ子どもたちが最後まで集中を切らさなかった要因に、エンディングが「ヒーリングっどプリキュア」でおなじみの「ミラクルっと・Link Ring!」(「・」はハートマーク)だったことがあると思われます。

 プリキュア映画のエンディングは、映画オリジナルの歌が流れることが多く、正直歌を知らない子どもも多々いるのですが、今回は子どもが毎週聞いていたおなじみの歌で締めたために子どもの食いつきが最後まで良かったように感じます。

 事実、座ったままで一生懸命手だけで踊っている子どももたくさん見掛けました。

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エンディングは映画特別バージョンで13人のプリキュアが圧巻のダンスを繰り広げます

 映画のエンディングダンス映像はプリキュア公式YouTubeでも公開されています。13人のプリキュアの圧巻のダンスシーン、皆さまもぜひご覧ください。


ミラクルンを守る子どもたち

 さて、今作では子どもたちは劇場でミラクルライトを使っての応援を禁じられました。子どもたちはプリキュアのお願いを守って静かに鑑賞していました。

 そのとき、子どもたちはどんな気持ちで見ていたのでしょうか?

 子どもたちの思いを知るヒントは、キュグレース役の声優・悠木碧さんのツイートにありました。


悠木さんのツイート内容
映画プリキュアミラクルリープ観てきました。内容知ってるのに号泣してしまった…。実はミラクルンライトの使用ができない事を子供達はどう思うんだろうと気になってたんだけど上映後「まま!ミラクルン守れたよ!」って大事に握っていたライトをママに見せてるお子さんに私はまた泣いてしまった…。


 そう、子どもたちは声を出せなくても「ぎゅっとミラクルンライトを握りしめ」、プリキュアと一緒に戦っていたのです。

 子どもたちの中には、この映画が久しぶりのお出掛けで、はしゃぎたかった子もいたでしょう。2019年みたいに、声を出してプリキュアを応援したかった子もいたでしょう。

 子どもたちも大人同様にコロナ禍と戦っています。プリキュアからのお願いをしっかり守り、ミラクルンライトをぎゅっと握りしめ心の中でプリキュアと一緒に戦っていた子どもたち。

 そんな子どもたちの姿勢を大人も見習わないといけませんよね。

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子どもたちはミラクルンライトをぎゅっと握りしめ応援していた

 「ミラクルライトの光は明日へと進むための力」

 劇中にそんな言葉もあるように、今作品は「春に環境が変わる子どもたちに、明日への一歩を踏み出す勇気を与える」目的もあったといいます。

 「映画プリキュアミラクルリープ」にはコロナ禍でしょんぼりしていた子どもたちに、明日への一歩を踏み出させる力があるのです。だって手にはプリキュアと一緒に戦ったミラクルンライトがあるのだから。


今月のプリキュア視聴データ

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補足データ(※ライブ視聴:生で見られた数、録画再生:録画で1回でも見られた数)

 東芝映像ソリューションの視聴データから生成した「ヒーリングっどプリキュア」の視聴データです。

(この「視聴データ」は全国137万台以上の東芝テレビ<レグザ>から視聴データを収集したもので、ビデオリサーチ社のいわゆる「視聴率」とは取得方法や集計方法などが異なります)

 「ヒーリングっどプリキュア」の関東広域(約55万台のレグザ)の視聴データは下記のようになっています(毎週の個別データから月平均を筆者が算出)。

 10月の「ヒーリングっどプリキュア」は、ライブ視聴、録画再生ともに安定していました。物語が動き出す12月にどう推移していくのかがポイントですね。

※データは毎月更新していきます。


「ヒーリングっど プリキュア」
毎週日曜8時30分より
ABC・テレビ朝日系列にて放送中
(C)ABC-A・東映アニメーション


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