列車が上り坂を登っていく様子が目の前で。フランス・パリにある少し変わった地下鉄の駅で撮影された映像が、YouTubeで注目を集めています。
動画を投稿したのは、ロシアの鉄道系YouTubeチャンネル「Семафорфильм(セマフォフィルム)」です。撮影場所は、パリメトロ10号線のミラボー駅。大きなドーム型の天井を有する開放感のある駅で、2本の線路が敷かれています。
手前の線路は駅に停車する路線が走る線路。停車している車両はどこにでもある普通の列車ですし、ホームも特に変わったところはありません。
しばらくして列車が走り出してホームを後にすると、奥の線路が見えるように……あれ? なんだか左側に向かって上り坂になっているような……!?
走り去った列車と入れ替わるように、奥の線路に列車がやって来ました。列車の動きに合わえてカメラを横に動かすと、上り坂を登っていく様子がはっきりと見てとれます。
ミラボー駅は、パリの中心部を流れるセーヌ川の近くにあることから、プラットホームが地下深くに設置されています。奥にある線路は手前の線路とは異なるルートになっており、次の駅へ向かうために急な登り坂になっています。勾配があるところで列車を停車・発車するのは困難なため、ミラボー駅にホームは作られませんでした。
動画には「型破りな構造」「不思議な駅だ」などのコメントが寄せられています。なかには「ブラジルにも2階建ての駅がある」「マサチューセッツ州の地下鉄にそっくり」など、変わった駅の目撃情報も寄せられています。
日本では、小田急線の東北沢駅にある通過線が、駅の途中に勾配がある構造となっていて、壁のない所から列車が地下の勾配を走る光景が見られます。迫力のある通過シーンは思わず見入ってしまうこと間違いなしです。
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見かけたらこれもラッキー。