東海道新幹線の車内でふと流れたメッセージに、「泣けてくる」「新幹線に乗りたくなった」「イケメンすぎる」などと感動した人が続出しています。
しこく(@oms467)さんも、車内前面の電光掲示板/情報表示ディスプレイに流れたテロップに「やだ……イケメン……」「これからもついていきます」と感激。ほかにも多く人が新幹線乗車時のこの出来事に心を打たれ、SNSに投稿していました。
その内容は「新幹線に携わる全てのスタッフの思い」を込めたJR東海からのメッセージ。次のようなものです。
【ご乗車ありがとうございます】皆さまの大切な「会いに行く」をお支えするため、きょうも、新幹線は走ります。
トンネルを抜ければ、あの笑顔。ともに乗り越えましょう。新幹線に携わる全てのスタッフより。
しこくさんの投稿は7万件以上の「いいね」を集め、「感動しました」「グッとくる」「これからも大好きです!」と元気付けられた人も多く見られました。
このメッセージ込めた思いとは? JR東海に聞く
多くの人が感動した粋(いき)なメッセージ。なぜ実現したのでしょう、どんな思いで流したのでしょう。JR東海に聞きました。
「これまで東海道新幹線の車内テロップでは、当社サービスのお知らせのほか、季節の話題や沿線の観光情報を掲出していました。しかし、昨今はこれに代わり、感染症対策のお願いを掲出することが多くなりました。
このような中、ご乗車のお客さまに何か元気になっていただけるものを加えたいと考え、大切なご用事があり、感染症対策に留意しつつ、新幹線をご利用になっているお客さまに感謝・応援するメッセージを掲出することにしました」(JR東海)
このメッセージは、新幹線の車内テロップを担当する新幹線鉄道事業本部 運輸営業部営業課で意見を出し合い企画し、新幹線運行の担当部門からの後押しとともに実現しました。メッセージは2021年3月5日から掲出が始まりました。
会いたい・行きたいを実現するのが難しい中で、迷いつつも大切な人に会いに行くために新幹線に乗った乗客に対し、「『安心して利用してもらえるよう精いっぱい支え、公共交通機関の使命を果たすために、全てのスタッフが力を合わせて東海道新幹線を運行している』こと、そして『利用者と東海道新幹線に携わる全てのスタッフで、ともにこの状況を乗り越えていきたい』と思いを込めた」のだそうです。
あぁぁ……じーん(感動)。
公共交通機関としての使命を果たし、「会いに行く」を支えるために。これからもみんなで力を合わせて頑張ります──。そんな東海道新幹線の強く熱い思い、ホントに勇気付けられた人も多かったのではないでしょうか。
(大泉勝彦)
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