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» 2020年06月15日 14時00分 公開

7月1日デビュー! 東海道新幹線の新型車「N700S」何がすごい? さっそく乗ってきました(1/3 ページ)

写真たくさんでスパスパッと解説します。「N700Sに狙って乗る方法」も紹介……!

[大泉勝彦,ねとらぼ]

 2020年7月1日に東海道新幹線の新型車両「N700S」(関連記事)がデビューします。待望の新型です!

N700S量産車 報道公開 2020年7月1日に運行を開始する東海道新幹線の新型車両「N700S」(撮影:大泉勝彦、以下同)

 東海旅客鉄道(JR東海)がこのほど、実際の営業運転で使われる「N700S量産車」を報道公開。一足先にN700Sに乗り、車内の様子や乗り心地をチェックしてきました。

N700S量産車 報道公開 乗った列車は「回送991号」。車内では「のぞみ991号」と案内されていた

東海道新幹線、待望の新型車「N700S」が7月1日デビュー どこで見分ける?

 N700Sは、2007年にデビューしたN700系以来、13年ぶりのフルモデルチェンジを果たした待望の新型車両です。型式名の「S」はN700系シリーズの中で“最高”を示す「“S”upreme」の頭文字から取ったもの。ロゴマークには金色を使用し、高級感や上質感を表現しています。

 安心、安全とともに、快適な乗り心地を追求。乗客がまず分かるのは、背もたれとシートが連動して沈み込むリクライニング機構を採用した上等な座席です。また、普通席を含む全席に電源コンセントがあります。

N700S量産車 報道公開 N700Sのロゴ

 外観はパッと見こそこれまでのN700Aと似ています。でも、よく見ると細かいところがいろいろと違います。

 ノーズは、環境性能の向上に寄与する「デュアルスプリームウィング形」と呼ぶ新たな形状を採用しました。N700系のエアロダブルウィング形から、左右を少しふっくらさせつつエッジを立てた、中央部の突起がシュッと鋭く見えるデザインです。

 大型化したライトも見分けやすいパーツかもしれません。このほかに、運転席付近に青いラインを1本付け加えて「S」を表現しています。

N700S量産車 報道公開 東京駅19番線ホームに新しいN700Sが入線
N700S量産車 報道公開 実際の営業運転で使われるという「J3編成」だった
N700S量産車 報道公開 デュアルスプリームウィング型デザインを採用(画像:JR東海)
N700S量産車 報道公開 N700Sで新たに採用したLEDライト(画像:JR東海)

 新車の香りが漂う車内に乗り込みます。車内はLEDによる間接照明を採用し、何だかいつもより明るい印象がありました。荷物棚が駅停車前に明るく照らされるようになっています。棚の荷物を忘れないようにする配慮です。

 なお、シートの生地には、水で濡れると柄が変化する素材が使われているそうです。清掃などの出発前準備作業の効率化に大きく寄与しそうです。

 車内端部の情報表示ディスプレイは液晶パネルとなり、従来の50%大型化されました。表示できる情報量が増えたことでバイリンガル表示とともに、「走行中の現在位置」や「停車駅からの乗換案内情報」などもより分かりやすくなっていました。

 これまで天井に設置されていたスピーカーは、前方ディスプレイの左右に移動していました。指向性スピーカーを採用したとのことで、もちろん案内の聞こえ方は変わらない印象でした。

N700S量産車 報道公開 車両端部のディスプレイが大きくなり、表示情報量も増加
N700S量産車 報道公開 走行位置もそこそこひんぱんに表示される
N700S量産車 報道公開 液晶ディスプレイの左右にスピーカーが移設された
N700S量産車 報道公開 乗り換え案内は文字2段で表示。琵琶湖線が愛称ではなく東海道線と案内されるのはこれまでと同じです

新リクライニング機構で、疲れにくく、快適な座席に

 まずはグリーン車から。足元空間がとても広々、従来比で+15%拡大しました。フットレストも従来比でプラス25%大きくし、肘掛け収納テーブルの面積もこれまでより大きくなりました(従来比プラス20%)。

 座り心地も良いです。座席はリクライニング機構を改良し、背もたれと連動してシート全体が沈み込むような動きをします。背もたれの角度に応じて疲れにくい姿勢となるように計算したものとのことで、長時間座っていても疲れにくいようになっています。

 スイッチパネルからは読書灯とレッグウオーマーを操作できます。読書灯の照射範囲も従来比プラス70%拡げて使いやすくしました。もちろんPCやスマートフォンなどの給電に便利な電源コンセントを各席に用意します。

N700S量産車 報道公開 グリーン車の車内
N700S量産車 報道公開 グリーン車の座席
N700S量産車 報道公開 グリーン車座席のリクライニング機構
N700S量産車 報道公開 リクライニング機構の違い(画像:JR東海)

 普通車の座席も一新しました。グリーン車と同様に、背もたれの傾きと連動して座面が沈み込む機構を設けています。

 また、普通車も電源コンセントが「全座席1つずつ設置」となりました。ひじ掛け部にそれぞれ備わります。これまで窓側席の足元にあり、通路側席だといろいろと気を遣わなければなりませんでした。電源確保のために窓側席を狙って予約する必要がなくなるのが、車内でPCを使いたいビジネス層は特にありがたいポイントですね。

 このほか、背もたれの背面に荷物用フックが新設され、窓際のテーブルもちょっと広く、使いやすくなっていました。細かいですが……ここはスマホやペットボトル飲料などの小物を置きやすいところ。こちらも意外とうれしい改善です。

N700S量産車 報道公開 普通車の車内
N700S量産車 報道公開 普通車の座席も、座面が沈むリクライニング機構を採用
N700S量産車 報道公開 全席に電源コンセントが備わった

 車両の端部には普通車、グリーン車ともに「特大荷物スペース」(関連記事)を設け、デッキ部には手持ちのICカードを鍵にして大型スーツケースを置いておける「特大荷物コーナー」が備わっていました。特大荷物スペースは2020年5月20日に開始した予約制のもの。特大荷物コーナーは2023年度から利用開始予定としています。

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