2020年7月に事故死した俳優ナヤ・リヴェラを、ドラマ「glee」で共演したキャストや家族が追悼。懐かしい面々が4月9日にオンライン開催された第32回GLAADメディア賞授賞式で集結し、故人をしのんだ一幕が「最高の5分間」「ナヤは真のヒーロー」と反響となっています。
GLAADメディア賞は、中傷と闘うゲイ&レズビアン同盟(GLAAD)主催のアワードで、LGBTコミュニティーに功績があったメディアや人物をたたえるアワード。ナヤが「glee」で演じたレズビアンの女子高生“サンタナ”という役柄は、若い世代に大きな影響を与えるものだったとして、授賞式内で生前の功績をリモート出演で共演者が振り返り追悼する時間が設けられました。またナヤは同授賞式のホストを2度務めたことがあり、縁が深い人物でもあります。
口火を切った歌手デミ・ロヴァートは、性別を問わず全ての人を対象にするパンセクシャルを自認。セクシャルマイノリティー当事者として「ナヤが演じたサンタナというキャラは、当時の私自身も含めて同性愛者と明かせない女の子たちにとって衝撃的な存在だった」とインパクトの大きさを強調しています。
続けて画面には、メインキャスト16人が登場。「みんな久しぶり」「会いたかった」と喜ぶ様子はさながら同窓会のようで、「あんたたちは全然老けないね、さぁ私にも同じことをいうんだ」と劇中で演じたスーさながらにジェーン・リンチが周囲に迫る場面など、懐かしさに浸ったファンも多いのではないでしょうか。
当初ナヤはダンサーの1人としてキャスティングされていましたが、クリエイター陣に見いだされレギュラーキャストへ昇格。「最初から何か持っている子だと感じていた」「彼女がパフォーマンスしだすと目が離せなかった」「撮影中もオフでもいつも誰かを笑わせていたけど、彼女が笑った時こそ最高。ものすごく面白かったってことだからね」とキャストたちが万感の思いを込めて語る思い出話は尽きません。また事故当時、ナヤは幼いわが子と一緒にいましたが息子は生還しており、「代表作は“母親”だった」「ママとして輝いている彼女を見ていると、心が満たされた」とのトークが涙を誘いました。
最後にナヤの母ヨランダからのメッセージも紹介。娘がLGBTQコミュニティーへ果たした役割は大きかったと喜びながら、代弁者でありたいと語っていたとのエピソードを語り「娘のレガシーを、生き続けさせてくれてありがとう」と感謝の言葉で結びました。「glee」キャストは2020年12月にも「ナヤをしのんで」とチャリティーイベントを主催。寄付金を集め、生前ナヤが支援していた女性と子どものためシェルターを運営する団体に寄付を行いました。
ファンからは「たった5分の動画で、どれだけナヤが心優しい人物だったのかが伝わる」「幸せで泣けてきた。ナヤの冥福を祈ろう。あなたはヒーローだよ」と彼女を悼むコメントが殺到。「複雑な気持ち。亡くなったことがまだ悲しい」と切ない気持ちになったファンもいたようです。
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反省の意思が感じられないとの反発も。