効果的なダイエット方法として話題にのぼりやすい糖質制限。実行するにはご飯など炭水化物を食べる量を減らす必要があるわけですが、しかしまあ、炭水化物を抜いた食事って味気ないにもほどがある……。というわけで最近スーパーや飲食店などでよく見るのが、カリフラワーやブロッコリーを米と同サイズのフレーク状に加工し、ご飯の代わりにするというもの。確かにカリフラワーなら色は白いので見た目はご飯っぽいですが、味が全然違うのでやっぱり食べていて違和感も……。
そんな「ご飯の代用として食べるカリフラワー」の調理法として、先日Twitterで話題になったのがはるうらら(@halu18)さんのツイート。なんでもこのカリフラワーを、ご飯と半々でチャーハンにすると違和感がなくてうまいとのこと。半分がカリフラワーのチャーハン、食べたことがなさすぎて味の想像がつかない……。
というわけで、さっそく作って実験してみることに。肝心のカリフラワーは、はるうららさんが使っていたものと同じトップバリュのものを用意しました。栄養成分表示を見てみると150gでエネルギーは27kcal、糖質は2.1グラム。同量のご飯のエネルギーはおよそ250kcalで糖質はおよそ50グラム程度なので、カリフラワーがどれだけ低糖質かつ低カロリーな食べ物なのかわかります。
では調理開始。ひとまず冷蔵庫にあったご飯とカリフラワーをレンチン。カリフラワーをレンジにかける時間の長さについては袋に規定がありますが、今回は量が少なかったのと最終的に炒めるのとで、適当に2分ほど温めてみました。はるうららさんのツイートに従い、ご飯とカリフラワーは大体同じくらいの量を用意。こうして並べてみると、遠目に見れば確かにご飯と見分けがつかない。しかしそのままのカリフラワーを一口食べてみると、味も食感も当然ながらご飯とは似ていません。これがチャーハンになるんか……?
さらに今回は一般的なチャーハンの具材ということで、卵とネギ、あと適当にその辺で買ってきた焼き豚を刻んで入れてみました。やっぱなんかちょっと肉っぽいものが入ってないと寂しいので……。あとはもうそのまんま、普通に具材を炒めていくだけ。ちなみにおれは「チャーハンの卵は先に軽く炒めておき、最後にご飯や他の具材と混ぜ合わせる」という宗派に属しております。
で、卵を炒めた後にご飯とカリフラワーをフライパンに放り込んでごま油で炒めてみたわけですが、もうこの時点でご飯だけを炒めている時とはターナーの感触がちがう。いつもチャーハンを作るときはご飯を切るようにターナーを入れて、それでもうまくほぐれずダマになってしまうことが多いんですが、半分がカリフラワーだとご飯が固まらず見事にパラパラに! 試しに鍋返しをしてみても、中身の動きがプロがやるときのバーッと米が散るムーブに似ていてテンションが上がります。半分カリフラワーだとこんなに違うのか。
他の具材も炒め合わせて、あっという間に完成。焼き豚も入ってるし、味付けは創味シャンタンと若干量の醤油をザッと入れただけにしてみました。もうこれだけで充分ウマいんだよね、実際……。そして完成したチャーハンを見ても、パッと見ではご飯の部分とカリフラワーの部分の見分けがつきません。皿に盛ったときの感触もパラパラだし、これはマジでイケてるのでは。
実際に食べてみても、味はマジでチャーハン。だけど半分がカリフラワーなので口当たりが軽く、ちょっとシャキシャキした食感もあるのが楽しいです。また半量がご飯なので、ちゃんと「油で炒めたコメを食ってるな!」という食べ応えも感じます。とにかくカリフラワー自体が味の主張が弱めの野菜なので、ごま油の風味とシャンタンの味にいい意味できっちり負けてくれており「野菜だな〜」という感じはかなり薄め。いや、普通にウマいわコレ。
というわけであっという間に完食。ごちそうさまでした。最初にカリフラワーだけ食べた時は「これがチャーハンになるんか……?」という感じでしたが、終わってみれば完全にチャーハン。半量がご飯なのが相当効いてる気もしますが、我慢してイヤイヤ食べる代用食という感じが全然せず、普通においしく食べられたのは驚きでした。
よく考えてみれば、そもそも全部カリフラワーにするのではなく、カサ増しに使ってご飯を食べる量を減らすという方法は全然アリ。「糖質を摂りたくないけど、どうしても炭水化物のパンチを感じたい!」という時にはかなり有効な手段なのではないでしょうか。今回はチャーハンで試しましたが、パエリアとかピラフとかビビンバみたいな「ご飯に直接強めの味付けをしたり加熱したりする料理」ではかなり使えそう。「満足感はあるのに食べたご飯の量は半分」というチートのような技、今後もうまく使っていきたい所存であります。今度はカレー食べるときに試してみようかな〜。
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