死のうとする女性の前に「人食い鬼」現る おいしく食べられるために踊っていたら全てがどうでもよくなる漫画が話題(1/2 ページ)
ほら、気が付けばあなたも口ずさんでいる。
残業や陰口で仕事に追い込まれ、自ら命を断とうとした女性のもとに「人食い鬼」が現れる漫画が、予想に反する結末を迎えると話題です。鬼の名前はガブガブ。そこからしてかわいい。
毎日毎日仕事に追われて、明日への希望を見いだせない会社員・吉田さんは、精神的に参ってしまい、首をつろうとします。
と、そこへ現れたのが、人食い鬼のガブガブ。「死ぬつもりならその肉を食わせろ」というのです。しかしガブガブをよく見れば素っ裸。見かねた吉田さんは、上着を貸してあげます。
「これから食われるのに服など気にするな」と鬼。吉田さんは「こういうところでズレているからみんなについていけないんだ」とますます落ち込みます。
すると鬼のガブガブは、「テンション下がるだろ!」と叱責。食われる者は「もっと元気に食われろ」と吉田さんと謎の歌とダンスを教えるのでした。「私は、私は、おいしいお肉〜」。
踊っているうちになぜか、元気になってくる吉田さん。「モモ肉、バラ肉、肩ロース〜」と、食べられる側の歌をノリノリで歌います。
ガブガブと吉田さんは、2人で一緒に踊っているうちにテンションが上がり、大笑い。なぜだか、全てがどうでもよくなってしまいました。
「じゃあ」とガブガブ。「疲れちゃったから帰るかー」と、せっかくのいけにえに手を付けようとしなくなります。踊りすぎて汚れた肉なんか食べられないというのです。
結果的に、生きる道を選んだであろう吉田さん。はたして鬼のガブガブは本当に、吉田さんを食べるつもりだったのでしょうか? というか、そもそも「鬼」だったのでしょうか?
いろんな想像が広がるこの作品がTwitterで公開されると、「泣きそう」「友達になりたかったのかな」「涙が止まらない」などと、心が温かくなるような感想が並びました。
中には、「悲しくなったらこれを歌おう」とコメントしている人も。確かにこの歌、どうしようもなく落ち込んだときに、全てを忘れさせてくれそうな力がありますしね。モモ肉、バラ肉、肩ロース〜。モモ肉、バラ肉、肩ロース〜。
この漫画を描いたのは、ケム木村(@kemu_kimura)さん。くらげバンチにてカネの神様などを掲載しています。
作品提供:ケム木村(@kemu_kimura)さん
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