昨今の野外フェス公演について、コンサートプロモーターズ協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会、日本音楽出版社協会の4団体が共同で声明を発表。主催者に対して抗議するとともに、感染拡大防止対策の重要性を訴えました。
声明では、4団体と全国の会員社が感染拡大防止のため関係各所と協議を重ね、対策に力を入れてきたことを強調。
そんな中、4団体に参加していない主催者による野外フェス公演で、感染拡大防止対策ガイドラインを守らず、「自治体との協議事項を遵守せずに開催した事例」がいくつも見られたとし、「このような行為は、当業界が一年半に及ぶ国、自治体、地域関係者の皆さま、そして公演に来場されるお客様と構築してきた信頼関係を破壊し、このコロナ禍で日夜ご努力されている医療従事者の皆さま、地域保健機関の皆さま、関係当局の皆さまのご苦労を台無しにする暴挙と言わざるを得ません」と非難。「当該主催者には厳重に抗議いたします」と語気を強めています。
また声明では、音楽団体で策定したガイドラインの参照を勧めるとともに、ガイドラインを順守し、自治体、関係当局、地域関係者との協議を踏まえ必要な対策を講じることが肝要であるとの考えも示しています。
野外フェス公演の感染拡大防止対策を巡っては、8月29日に愛知県常滑市で開催された「NAMIMONOGATARI 2021」で十分な対策がとられておらず、マスクをせずに大声を上げたり、密着して騒ぐ観客の姿がネット上で拡散され批判が殺到。常滑市の伊藤たつや市長や愛知県の大村秀章知事から抗議の声が上がりました。
声明は、これからの公演に向けた真摯(しんし)な言葉で結ばれています。「今後とも私ども音楽団体、すべての会員社、関係者は感染拡大防止を第一義と心得え、国、自治体、関係当局と協議を重ね、必要な対策を講じたうえで、ご来場のお客様のご理解ご協力の下、公演を開催したく存じます。どうぞご理解ご協力のほどお願い申し上げます」。
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